タイタンズ、“方向性の違い”でムラーキーHCと決別
2018年01月16日(火) 09:34テネシー・タイタンズとヘッドコーチ(HC)のマイク・ムラーキーがまさかの決別となった。
現地15日(月)、チームは公式サイト上でムラーキーHCとの契約延長交渉が難航した結果、最終的に袂(たもと)を分かつ結果となったと報告した。
タイタンズの筆頭株主であるエイミー・アダムス・ストランクは声明の中で「マイク・ムラーキーによるタイタンズへの貢献に心から感謝したいです。チームの低迷期からコーチに就任した彼は(ジェネラルマネジャー/GMの)ジョン(ロビンソン)と共に固い基盤を築いてくれました」と語り、このように続けている。
「先週にかけ、今後の契約について(ムラーキーと)交渉の場を持っていましたが、議論を重ねるうちにわれわれと彼の方向性には違いがあることがわかりました」
この“方向性の違い”がチーム攻撃陣に関する内容だと考えてもおかしくはない。レギュラーシーズン中は振るわなかったタイタンズ攻撃陣だったが、ワイルドカードラウンドで迎えたカンザスシティ・チーフス戦ではようやくその役割を全うしていた。
ムラーキーHCの下、2016年にそのポテンシャルの高さを見せつけたタイタンズ攻撃陣だったが、このレギュラーシーズンではその秘めた能力を表に出す場面はほとんどなく、先週13日に開催されたディビジョナルラウンドではニューイングランド・ペイトリオッツに完敗している。
ストランクは次のようにも発言している。
「一般的な成功へのカギとなるのは継続性だと思っていますが、フィールド上での成功もまた、継続性が非常に重要であると考えています。ジョンは次なる候補をすぐに探し始めるでしょう」
15日午後、ロビンソンGMは記者に対して月曜日の朝にムラーキーHCとの決別に至ったことを打ち明け、そこには“多くの要因”があったとも説明している。
ロビンソンGMは「別々の道を歩む必要性を感じた。われわれは今の選手たちの能力を最大限に生かしたいと考えている。この職は魅力的なはず・・・タイタンズをより良いチームに導いてくれるだろう候補者と面談をしていきたい」と述べた。
この衝撃的な動向はムラーキーとチームの契約延長が成立間近であるとの報道が多数なされた後での出来事であり、わずか1週間前にはムラーキーがチームをチーフス戦勝利に導いたばかりでもあった。
タイタンズで2年連続9勝7敗を記録したムラーキーHCだったが、ペイトリオッツ戦での力の差は歴然としていた。
ロビンソンGMは若きタイタンズ攻撃陣が持つポテンシャルを最大限に発揮させることのできる攻撃的マインドを持ったコーチの指名を望んでいる。
ラポポートによると、タイタンズはまずヒューストン・テキサンズに対して守備コーディネーター(DC)マイク・ブレイベルとの面談を申請したようだ。また、タイタンズはカロライナ・パンサーズのDCスティーブ・ウィルクスにも興味を示しているとラポポートは補足している。
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