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シューマーはジャイアンツのHCに就任か

2018年01月16日(火) 11:59

ミネソタ・バイキングスのパット・シューマー【Scott Boehm via AP】

ニューヨーク・ジャイアンツが新ヘッドコーチ候補を1人に絞ったようだ。

現地15日(月)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはジャイアンツがミネソタ・バイキングスの攻撃コーディネーター(OC)パット・シューマーをチームの新ヘッドコーチとして指名する意向だと情報筋の話を元に報じた。

バイキングスが今季の全日程を終了させるまで、シューマーはいかなる交渉や契約もできない。バイキングスは今週末にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のチャンピオンシップを懸けてフィラデルフィア・イーグルスとアウェーで対戦することになっている。

クオーターバック(QB)ケイス・キーナムとサム・ブラッドフォードの再生を成功させたことで一躍時の人となった52歳のシューマーの元には、他チームからのオファーが絶えない。シューマーは昨シーズンの中盤にノーブ・ターナーが突然辞任したのを受けてバイキングスのOCに就任していた。

シューマーはバイキングスのOCとしてキーナムとチーム攻撃陣を1試合平均得点23.9点(リーグ10位)、ラッシングヤード122.3ヤード(7位)、サードダウンコンバージョンレート43.5%(3位)に導いた。バイキングスはまた、1試合平均パスヤード(234.6ヤード)でリーグ11位にもランクインしている。

QBに対するシューマーの実績はニューヨークの地でも間違いなく生きるだろう。引退も近いイーライ・マニングがいまだQBの主軸を担うジャイアンツにとっては、次なるフランチャイズQBを発掘する作業が急務だ。

ジャイアンツのHCに就任すれば、シューマーにとっては2度目のHC職となる。シューマーは2011年から2012年にかけてクリーブランド・ブラウンズのHCを務め、9勝23敗の戦績を残した。

その後、シューマーは2013年から2015年にかけてフィラデルフィア・イーグルスのチップ・ケリーHCの下で、2016年から2017年にかけてはマイク・ジマーHCの下で手腕を振るっている。いかなる状況下でも抜群の適応能力を示してきたシューマーはケリーから学んだ知識をバイキングスにも取り入れた。今季、バイキングスの攻撃陣はリーグの中でも最もバランスに優れた攻撃パターンを繰り出している。

先シーズンはジェフ・フィッシャーの下で苦汁を飲んできたキーナムの大ブレイクは、シューマーによる功績が大きいだろう。また、スポットライトを浴びることのなかったワイドレシーバー(WR)アダム・シーレンを起用するなど、その選手を評価する眼力にも定評のあるシューマーは、ベン・マカドゥー指揮下でリーグワーストに迫る成績だったジャイアンツ攻撃陣を再建するのにぴったりの人物だ。ジャイアンツのスターWRオデル・ベッカムはすでに興奮を隠せないでいるようだ。

ジャイアンツがHCにシューマーを指名する可能性が高いと知ったベッカムは『Twitter(ツイッター)』にこう投稿している。

「神様はなんて気まぐれなんだ・・・さぁ、ここから旅を始めよう。わくわくが止まらないね」

シューマーはまた、アリゾナ・カーディナルスとデトロイト・ライオンズとの面談も行っている。

【S】