「求められる限りはここでプレーする」とセインツQBブリーズ
2018年01月17日(水) 10:12ニューオリンズ・セインツのクオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズは今オフシーズンにフリーエージェント(FA)となる。しかしながら、ブリーズがセインツのユニフォームを着て出場する試合が現地14日(日)に大逆転負けを喫したミネソタ・バイキングス戦で最後となる可能性は低そうだ。
地元紙『The Times-Picayune(ザ・タイムズ・ピカユーン』によると、今後もニューオリンズでの未来を見続けるかという質問に対し、ブリーズは「イエス」と即答したようだ。
将来的な殿堂入りが確実とされるQBはこの後、来季もセインツとの契約を結ぶ意向であることを『Twitter(ツイッター)』上で示唆した。
I love you Who Dat Nation. And I love our team. We are destined for great things
— Drew Brees (@drewbrees) 2018年1月15日
「セインツのファンが大好きさ。そして、このチームを愛している。また次も皆で頑張ろう」
ブリーズは現地16日(火)、記者に対して現在の状況をより具体的に語った。
『ESPN』のマイク・トリプレットによれば、ブリーズは自身の契約状況について「裏でこそこそしようとは思っていないよ。2日前と変わらない心境だし、12年前とも同じ気持ち。もしチームが必要としてくれるなら、そう願ってはいるけれどね、そうしたらずっとこのチームにいたい」と話している。
セインツとブリーズが素早く結論に達しない場合、ブリーズはリーグ新年度が始まる3月にFA選手となる。チームがブリーズにフランチャイズタグを付与することは不可能となっている。
過去からさかのぼり、ブリーズには相当な金額が支払われるポテンシャルがある。ロースター入りしようが、しまいが、ブリーズはすでに2018年度のサラリーキャップに対して1,800万ドル(約19億9,000万円)分を占めている。新契約ともなれば、その数字はさらに上昇することになる。
チームが急転直下、39歳のQBにこれ以上支払うことを拒んだ場合、あるいは、ブリーズ自身が突然に方向性を変えて他チームへの移籍を希望した場合、セインツメンバーとして将来の伝説入りが約束されたQBが他チームのユニフォームを着てプレーする姿に多くの人がショックを受けることになるだろう。
それでも、衝撃的な結末となったディビジョナルラウンドを終えたブリーズの発言からはすでにニューオリンズへの帰還を宣言しているようにも思われた。
「次こそは必ずやり返せる。まだまだ成長できるという考えを持っていれば、そうし続けることはできる。もっと良くなることは可能だ」
今季のブリーズが年齢による衰えを見せたとするのは大げさすぎる。これはバイキングス戦の後半にブリーズが見せたタフな相手守備陣をものともしない攻めのパフォーマンスを見ればわかるはずだ。急成長を続けるスターワイドレシーバー(WR)のマイケル・トーマスやアルビン・カマーラとマーク・イングラムによる最高のバックフィールドコンビ、そして、ポテンシャルに満ちた屈強なオフェンシブライン(OL)がいるセインツはブリーズにとってこれ以上ない最高の“幕引き”の舞台となるに違いない。
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