QBとの不仲も原因か、スティーラーズを離れるヘイリーOC
2018年01月18日(木) 10:40トッド・ヘイリーがピッツバーグの地を去ることになった。
現地17日(水)、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはピッツバーグ・スティーラーズと攻撃コーディネーター(OC)のヘイリーが別々の道を歩み始めたと報じた。今回の動きはシーズン終了後に契約が切れたためであり、厳密に言えば解任とは話が異なる。6年にわたるピッツバーグでのヘイリーOCの活躍もこれで終了となった。
スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンはチームが発行した声明の中でこの動きを認めている。
「攻撃コーディネーターのトッド・ヘイリーと新たな契約を結ばない決断を下した。6年間にわたってチームの攻撃陣を支えてくれたトッドには心から感謝したい。彼の今後の活躍に期待している」
スティーラーズの次なるステップはどうなるのか。チーム関係者の情報により、ラポポートはクオーターバック(QB)コーチのランディ・フィクトナーがヘイリーの後任としてOCに就任し、早ければ木曜日にも正式発表となる見込みとだと伝えた。フィクトナーはQBベン・ロスリスバーガーやオフェンシブライン(OL)コーチのマイク・マンチャックとも親密な関係を築いている人物。マンチャックと言えば先日、アリゾナ・カーディナルスでのHC職に関する2度目の面談に首を横に振っている。
ヘイリーのOC退任に関してはここ数週間でうわさされていたことも多く、さほど驚くべきニュースとはならなかった。ヘイリーの卓越したプレーコールは皆が認めるところだが、エースQBロスリスバーガーとの間に開いた溝が塞がることはなかったようだ。
ラポポートは17日、ヘイリーとロスリスバーガーの関係性について「ここ最近は非常に悪くなっている」と語り、チームはヘイリーとロスリスバーガーとの会話の“橋渡し役”としてフィクトナーをサイドラインに連れていく必要があったとのことだ。この関係性はブルース・エリアンスがOCを務めていた時と真逆のものになっている。
ヘイリーの退任が決定した前日、ロスリスバーガーは出演したラジオ番組の中で同OCのプレーコールが絶対であり、このルールはトムリンHCが直接定めたものであることを明かした。ロスリスバーガーはNFLネットワークのアディティ・キンカブワラに対し、「頼んではみたさ。仕方のないこと。彼らが決めたならそれに従う」と語っている。
ヘイリーが去った今、このルールには変更が加えられそうだ。“ビッグ・ベン”の愛称で親しまれるロスリスバーガーは今やリーグの中でもトップクラスに成熟した大ベテランQBである。
かつてカンザスシティ・チーフスのコーチでもあったヘイリーが次にどこへ向かうのかは定かでないものの、ヘイリーのように経験豊富なコーチとあれば、すぐに次の着地点は見つかるだろう。
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