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NFLがパスインターフェアのペナルティを変更か

2018年02月28日(水) 10:53

NFLロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

どうやら、NFLは多数のルール変更を検討中であり、キャッチングルールをより明確に定義することなどもこれに含まれているようだ。

NFL競技委員会によって提唱された驚きの提案の一つに、ディフェンシブパスインターフェアへのペナルティをスポットファールから最大15ヤードのペナルティだけに制限するというものがあった。これは現地27日(火)に『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが伝えた内容だ。この動きはカレッジレベルでの試合に沿ったものともなっている。

この提案はオフェンス優位のルールに一石を投じている。オフェンス側がボールキャッチではなく、相手をつかんでしまいがちなディフェンス側のペナルティを狙うプレーが指摘されることも多いのが現状だ。

『Pro Football Reference(プロフットボール・レファレンス)』によれば、昨季にコールされたディフェンシブパスインターフェアの回数は266回で、これは1試合につき平均18.09ヤード以上のペナルティが1回以上もあることになる。フラッグが上げられるプレーとしてオフェンシブホールディングとフォールススタートに次いで3番目に多いのがこのパスインターフェアである。

このルールを補填(ほてん)する動きとして、手を使った押し合いを制限する“イリーガルコンタクト”のコールを増加させる可能性も考えられている。

バティスタはまた、競技委員会が“地面に倒れ込む”際のキャッチングルールに関してもより明確な定義付けを試みるようだと伝え、さらにはターゲティングルールや乱闘による退場処分の強化なども検討中であると報じた。

ダラス・カウボーイズの上級副社長を務め、競技委員会のメンバーでもあるスティーブン・ジョーンズはキャッチングルールに関して「われわれはその答えを導き出す。ファンたちが試合を見てより楽しめるよう、いくつか改善すべき点がある」と語った。

これらのルール改正や変更案に加え、NFLは“ジョシュ・マクダニエル”ルールも試行する見込みだ。バティスタによると、プレーオフ進出中のチームからでもコーチの採用を行えるようなルールが規定される予定だとのこと。

この規定案は今月初旬の事案が発端となっている。インディアナポリス・コルツは次期HCとしてニューイングランド・ペイトリオッツの攻撃コーディネーター(OC)マクダニエルを指名していたものの、ペイトリオッツがポストシーズンを終えるまでは正式雇用が不可能だった。スーパーボウル終了後のマクダニエルが急転直下、HC就任を断ったことでコルツは新たなHC探しに奔走するはめになっていた。

NFL競技委員会は2人のオーナー、球団社長、ジェネラルマネジャー(GM)、そして、HCで構成されている。委員会による提案は32チーム全てのオーナーに提示される必要があり、新ルールや変更に関しては全オーナーの75%以上の同意が必要とされている。

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