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開幕前の新契約締結を望むQBブレイディ

2018年04月19日(木) 10:47


ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Mark Humphrey】

今オフシーズン、ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディの未来に関する前例のない不穏な憶測が飛び交ったものの、チームオーナーのロバート・クラフトは先日、“両サイド”がブレイディの契約に関して問題視していないと語った。

クラフトオーナーは「もしそれが問題になるなら、われわれはじきに対処するだろう」とも発言している。

ペイトリオッツはクラフトオーナーが想像するよりも早い段階でこの件に着手しそうだ。

2018年シーズンにブレイディがプレーするかどうかは米国全体が関心を寄せる話題となっていたが、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロは現地18日(水)、ペイトリオッツのエースQBがシーズン開始前に新たな契約締結を望んでいるようだと報じた。

18日のNFL情報番組『Up to the Minute(アップ・トゥ・ミニット』の中で「切迫した問題ではない」と述べたガラフォロは、「現時点で議論が起こっている問題ではない。しかし、ブレイディは絶対的に契約の更新に関心があるようだ」とも伝えた。

チームはこれまでの5回中4回は満期まで残り2年となった段階で契約延長を行っており、平均年俸1,400万ドル(約15億円)のブレイディが契約の残り2年となった現時点で再交渉を期待することに何ら不思議はない。

とは言え、ラポポートとガラフォロのどちらもブレイディが契約交渉を急かそうとしているとは思っていない。実際に、公共の場におけるブレイディの発言は、19年目のシーズンに戻って来る可能性に全く疑いを感じさせないのだ。

「トム・ブレイディは2018年シーズンもプレーする予定だ」と説明したラポポートは次のように語った。

「彼自身がそう言ったし、彼の周囲も皆、そのように言っていた。また、私が会話をした全ての人間も同様のことを言っていた。ペイトリオッツは彼が2018年度もプレーすると強く信じつつ前に進んでいる。彼らが“ブレイディはプレーしないかもしれない”という今朝の報道を真剣にとらえているとは思えない」

「また、ブレイディがトレーニングキャンプを前に小規模なパス練習のキャンプを仲間と行う計画を立てていることも知っている。もし2018年度にプレーしないのであれば、そんなことをする必要があるだろうか」

たとえブレイディの復帰が確実だとしても、現在のペイトリオッツには今季以降の未来が不透明な40歳の先発QB以外の代わりとなる選手はほぼいない。チームが来たるドラフトの上位でQBを指名する可能性は高そうだ。

NFLネットワークのトム・ペリセロによると、ペイトリオッツはドラフト前の特別な措置としてドラフト2巡目指名が予想されるリッチモンド大学のカイル・ローレッタとワシントン州立大学のルーク・フォークのプライベートワークアウトを敢行したようだ。

2007年にブレイディが30歳の壁を越えて以降、チームはドラフト3巡目以内にケビン・オコネル、ライアン・マレット、ジミー・ガロポロ、ジャコビー・ブリセットら4人のQBを指名してきた。

新契約を締結しようが、しまいが、ブレイディは今季からまた新たなQBがチームに加わることを確信しているだろう。

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