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テレル・オーウェンスが殿堂入り受賞式典の参加を辞退

2018年06月08日(金) 12:00

テレル・オーウェンス【AP Photo/Brynn Anderson】

元オールプロのワイドレシーバー(WR)テレル・オーウェンスは現地7日(木)、公式声明文を通じて今年8月4日(土)にオハイオ州カントンで開催されるプロフットボール殿堂入り受賞式典への招待を正式に辞退する旨を発表した。

オーウェンスは声明文の中でこのように語っている。

「ナショナルフットボールリーグにおける私のキャリアを通し、家族や友人、そして、もちろんファンの皆様から受けたサポートに心から感謝している。プロフットボール殿堂に自分が選ばれると公表された際、自分のファンからいただいた反応は感極まるもので、本当に頭が下がる思いだった。このような選ばれた人々の一員になれることを誇りに思う」

「信じられないほどこの機会を感謝している一方で、カントンで行われる式典への参加は辞退させていただく決断を下した。この情報はすでに相手方にも伝えている。今年初めにカントンを訪れた後、人生でもっとも記念すべきであろう1日をどこか違う場所で迎えたいという気持ちになった。自分の殿堂入りをどこで、いつ祝うかはもう少し後でお知らせしたい」

「自分にプレーする時間を与えてくれたサンフランシスコ・49ers、フィラデルフィア・イーグルス、ダラス・カウボーイズ、バッファロー・ビルズ、そして、シンシナティ・ベンガルズにも感謝を伝えたい。それぞれのチームで固い絆を結べたことや多くを学べたことを心からありがたく思っている」

「過去、現在、そして未来の殿堂入り受賞者に賛辞を送りたい。このような選ばれた者の中に自分が入れることはこの上ない誇りである。生涯にわたって大切にしたい誇りだ」

言及されたそれぞれのチームを合わせてNFLで15シーズンを過ごしたオーウェンスは、219試合で1,078キャッチ、15,934ヤード、153タッチダウンを積み上げた。オーウェンスはベンガルズでNFL最後のシーズン(2010年)を過ごし、その長いキャリアに幕を閉じている。殿堂入りが決まったのは有資格者となって3年目のことだった。

招待を断り、自分自身の受賞式典に参加しないという事態は先例のないものだ。

イベントの主催者『Pro Football Hall of Fame(プロフットボール殿堂)』の社長兼CEOであるデイビッド・ベイカーは声明を発表し、このように語った。

「残念には思うが、受賞式典に参加しないというテレルの決断を尊重したい。予想だにしなかった事態ではあるが、“プロフットボール殿堂”や約5,000人のボランティア、さらにはコミュニティ全体がNFL創設99年目のシーズンとなる2018年の受賞者たちを盛大に祝おうと懸命に取り組んでいる」

「2018年度の殿堂入りを果たすその他7人のメンバー(ボビー・ベサード、ロバート・ブラジル、ブライアン・ドーキンス、ジェリー・クレイマー、レイ・ルイス、ランディ・モス、ブライアン・アーラッカー)や彼らの家族、友人、ファンたちが享受しているこの名誉を損ねないためにも、われわれ“プロフットボール殿堂”はテレル・オーウェンスの決断についてこれ以上のコメントをするつもりはない」

【S】