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ペイトリオッツQBブレイディ、OTA欠席は“個人的な理由”

2018年06月08日(金) 11:01

ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Matt Slocum】

ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディは今週、長きにわたる欠席期間をようやく終了させたものの、その具体的な理由について明かすことはなかった。

ミニキャンプ参加のためフォックスボロに戻って来たブレイディは現地7日(木)、記者かからのさまざまな質問に対して回答したものの、時おり明確な答えを返さないことがあった。過去にOTA(チーム合同練習)の重要さについて力説していたブレイディは、自らの言葉を正確に実行していないとはいえ、その考えを改めて強固にしている。

OTAに関してブレイディは「全員にとって重要だ。コーチたちが選手を準備させようとすばらしい仕事をしている。自分の場合、(欠席したのは)いくつかの個人的な理由があったからだ。それでも、今はここにいる。いつもの自分と同じく、やるべきことに集中しているよ。今季も非常に楽しみだ」と語った。

選手が金銭問題を理由としてOTAを欠席する傾向はあり、たびたび見られる出来事ではあるが、今年8月に41歳となるブレイディのような選手にとってはおそらく、責めるべきは報酬の問題なのかもしれない。

「自分の契約については話したことがない」と述べたブレイディは「ここ何年も言ってきたようなたくさんの理由があって、金銭を話題にしたことは一度もない。非常に個人的なことなんだだ」と明かした。

ブレイディの言う“個人的”とは一体どういうことなのだろうか。

ここ数カ月、ブレイディとヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックとの間に不和があるとのうわさが流れており、これも“個人的”なものと考えることは可能だ。それゆえ、自然にOTA欠席の理由がHCとの確執にあったのではないかとの質問を受けることになったブレイディは、予想通り「全くありえない。つまり、“ノー”だ」と返答している。

コーチとの関係性はどのような状態かと聞かれたブレイディは次のように答えた。

「すごくいい感じ。いつもすばらしい関係を築けている。ここには長いこといるが、このチームが大好きだし、この組織やチームのためにクオーターバックを務めることも大好きだ。昨年もそうだったし、今も楽しんでいる。だから、最も大切なことがそれなのは明らかだろう」

ブレイディの言葉からはどこにも問題などなく、万事がうまくいっているように聞こえる。ただし、ワイドレシーバー(WR)ジュリアン・エデルマンがリーグ規定に違反するPED(運動能力強化薬物)使用で4試合の出場停止処分を受けたことにより、7日のフォックスボロには暗雲が立ち込めた。ブレイディが記者と会話していた際にはまだ、このニュースは一般に明かされていなかった。プレシーズン中の故障とは違い、今季序盤の4試合をエデルマン不在で戦うことを知りながらトレーニングキャンプに臨むチームにとって、オフシーズンの準備はさらに重要度が増すだろう。現在、エデルマンは出場停止処分に対する申し立てを行っている。

ひょっとすると、これがブレイディの今後の自主参加型アクティビティ参加を説得する材料となるかもしれない。ブレイディは7日、エデルマンに関して取り沙汰されるような発言はせず、「今日もまだ終わっていないんだ」とだけコメントしていた。

何かの歌にもあるように、明日はすぐにやって来る。ブレイディの練習参加はジョーダン・マシューズ、コーダレル・パターソン、ケニー・ブリット、ブラクストン・べリオスら4人の新WRとの連携を深めるためには必須だろう。特に、馴染みのある顔がシーズン第1週から欠場となった今、ブレイディはこれから多くの新しい名前を覚える必要がありそうだ。

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