パッカーズQBロジャースが4年約151億円で契約延長
2018年08月30日(木) 11:14グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースへの支払い額が確定した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェームズ・ジョーンズは現地の情報筋の話を元に、パッカーズとロジャースが4年1億3,400万ドル(約151億円)の契約延長に合意したと伝えた。また、NFLネットワークのイアン・ラポポートによると、ロジャースは史上最高額となる5,750万ドル(約64億円)のサインボーナスを手に入れ、来年の3月までには8,000万ドル(約90億円)を手にするとのことだ。チームは後にこの動きを正式に認めている。
ロジャースは2013年に5年1億1,000万ドル(約123億円)の契約延長を行っていたロジャースはベースサラリーとして2019年に1,980万ドル(約22億円)、2020年に2,000万ドル(約22億3,000万円)となる残り2年の契約期間を残して今シーズンに突入しようとしていた。
しかしながら、パッカーズはオフシーズンを通し、2度にわたって年間MVPに輝いたロジャースとの新契約を締結させる可能性を主張してきた。
この大型契約を成立させたことで、現地9月9日(日)に本拠地ランボー・フィールドで開催されるレギュラーシーズン第1週(シカゴ・ベアーズ戦)を前にチームとロジャースが抱える不安は何もないはずだ。
2005年にプロ入りを果たして以降、現在34歳のロジャースはパッカーズにとっての絶対的存在であり、自身もMVPを受賞した第45回スーパーボウルへとチームを導いた立役者でもある。
ロジャースはキャリアを通じ、先発QBとして94勝48敗を記録、38,502ヤード、タッチダウン313回、インターセプト78回、パサーレーティングは103.8をマークしている。ロジャースのパサーレーティングとタッチダウン/インターセプトの比率はNFL史上ナンバー1の記録(最低2,000アテンプト以上が条件)だ。
パッカーズの司令塔はプロ14年目に突入しており、複数回の年間MVP獲得や複数回のオールプロ選出経験を持つ2人の現役QBのうちの1人だ。当然ながら、もう一方の選手はニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディである。
プロボウルにも6度選出され、8人いるスーパーボウル制覇経験を持つ現役QBのうちの1人であるロジャースは、チーム史を見ても殿堂入りを果たしたパッカーズの元QBブレット・ファーブに次ぐ生産性の高さを誇っている。
キャリアを通じてド派手な個人記録やタイトルを獲得する一方で、チームにとっての最大の価値はロジャースがフィールド上に存在している時間にあるかもしれない。
2008年以降、パッカーズはロジャースが出場した試合で94勝46敗、1試合平均27.7点を記録したものの、ロジャースが不在の場合は6勝13敗1分けとなり、1試合平均は20.2点にまで落ちこむ。
昨シーズンのロジャースはシーズン第6週に肩を故障してシーズン絶望となり、ロジャースを欠く状態で残り9試合を戦ったチームは7勝9敗でポストシーズン進出を逃した。
ロジャースの健康状態が良ければパッカーズが再びNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区のプレーオフ進出候補となる可能性は十分にある。
ロジャースは『Instagram(インスタグラム)』で写真と共に喜びのコメントを投稿している。
「ここ13年間はすばらしい日々だった。チームは100周年を迎え、グリーンベイの地には自分の未来があると知った上で14年目が始まることに興奮している。私はこの場所で育ってきたし、少しずつ大人へと成長してきた。毎年、選手を鼓舞してくれるすばらしいファンの皆さんには本当に感謝している。そして、いつも私のことを考えてくれ、このチームをリードするチャンスを与えてくれたチームにも心から感謝している。また、過去から今までを通じて出会い、自分の人生にたくさんのポジティブな影響を与え、そして、終わることのない友情をくれたチームメイトたちにも感謝を伝えたい。今年はもっと記憶に残るようなシーズンにしたいと思う。これから何年もずっと・・・ #packers100thseason #packersfamily #packerforlife #midrange」
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