パッカーズがバックアップQBハンドリーをシーホークスにトレード
2018年08月30日(木) 13:37プレシーズンゲーム最終戦を前に2人のバックアップクオーターバック(QB)に動きがあった。
グリーンベイ・パッカーズがバックアップQBブレット・ハンドリーをシアトル・シーホークスにトレードした。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地の情報筋の話を元に伝えたもの。NELネットワークのイアン・ラポポートによると、シーホークスは補償として2019年ドラフトの6巡目指名権をパッカーズに譲渡したという。
この件を最初に報道したのは『ESPN』だった。パッカーズが後に今回のトレードを認めている。
ハンドリーのトレードによってパッカーズのバックアップQBはデショーン・カイザーに決定した。元クリーブランド・ブラウンズのQBは今オフシーズン序盤にトレードでグリーンベイへ加入している。元MVPのエースQBアーロン・ロジャースが2年連続で故障離脱した場合に備えて、そのカイザーがバックアップを務めることになる。パッカーズは3人目のQBとしてティム・ボイルをキープする予定だとの情報も入っている。
昨年のドラフトでブラウンズから指名を受けたカイザーは潜在能力の高さを見せながらも実際のスキル不足には勝てず、ヘッドコーチ(HC)ヒュー・ジャクソンによる悩ましい戦略について行くことができなかった。元ノートルダム大学のエースQBはパッカーズでロジャースのバックアップという新たな役割を担う。
一方で、シアトルへと向かう元UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)のQBハンドリーはオースティン・デイビスとドラフト7巡目の新人アレックス・マゴーに先立ち、すぐさまラッセル・ウィルソンに次ぐバックアップとしてチームベストの選択肢となるだろう。デイビスとマゴーの両選手が現時点でロースターにとどまる可能性は低そうだ。
ウィルソンが何とか大きな故障を回避してきたとは言えど、バックアップQB陣の層が常に薄かったチームはここ数週間にわたって適切なバックアップQBを探していた。最近の報告によると、シーホークスのフロントはQBジャコビー・ブリセットの獲得可能性を探るため、インディアナポリス・コルツとコンタクトを取っていたようだ。
ロースターカットの時期が迫る中、シーホークスは自らの手で解決策を見出した。ハンドリーは十分な肩の強さや機動力を備えており、まだまだ試作品段階のQBでもある。しかしながら、先シーズンにはロジャースの代役としてパス出しに迷いを見せ、9試合を通じてリーグワーストクラスに効率の悪い攻撃を展開した。今季プレシーズンのハンドリーは以前よりも好調のようだが、バックアップQB争いにおいてカイザーを上回るほどではなかった。ロジャースという大エースの離脱をカバーし切れずにファンの怒りの矛先となった後で切るハンドリーの新たなスタートは、おそらく、すべての者にとってベストな結果となるかもしれない。
バックアップQBに関してはリーグ最低クラスの状況にあったシーホークスにとってハンドリーの加入は十分な戦力アップとなる。万が一と言ったところだが、ウィルソンが故障した際にはハンドリーがその代役としてチームの指揮を執るだろう。
イアン・ラポポートの『Twitter(ツイッター)』には「パッカーズのQBブレット・ハンドリーのトレードがバックアップQBにおける最後のトレードになることはなさそうだ。アリゾナ・カーディナルスのマイク・グレノン、ニューオーリンズ・セインツのトム・サベージ、ピッツバーグ・スティーラーズのジョシュア・ドブスの名前もバックアップQBを欲するチーム内で議論に挙がっている」と投稿している。
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