ニュース

レイダースがマックのトレードも考慮、条件は最低でもドラフト指名権2つ

2018年08月30日(木) 14:40


オークランド・レイダースのカリル・マック【AP Photo/Joe Mahoney】

今週、ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムとクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが超大型契約を結んだ中、次に続くのはディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドだろう。

では、オークランド・レイダースに在籍する2016年度最優秀守備選手賞を獲得したディフェンシブエンド(DE)カリル・マックはどうなるのだろうか。

NFL情報局『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは現地29日(水)に放送された番組“Total Access Live(トータル・アクセス・ライブ)”の中で、レイダースのジェネラルマネジャー(GM)レジー・マッケンジーが先日、マックに関する複数の問い合わせを受けていたとの情報を伝えた。ペリセロによると、マックに関する情報を得ようとしたGMや人事部門担当者たちはマックの取引に関し、レイダースが“現時点ではすぐに”動く様子はないとの印象を受けたようだ。

ペリセロはこのように説明した。

「レジー・マッケンジーは彼に対する複数のオファーを提示されたようで、それはドラフト1巡目指名権とその他の上位指名権だったようだ。カリル・マックに対して1人の選手が提示されたとも聞いている。現在までは何の進展もない。リーグ関係者による理解では、彼の取引を開始したとしても、ドラフト1巡目の指名権を2つ提示することになり、加えてマック自身に対しては市場のトップクラスとなる年俸およそ2,000万ドル(約22億円)を用意する必要があるとのことだ」

『New York Daily News(ニューヨーク・デイリー・ニュース)』によれば、オールプロのパスラッシャーの買い手として有力候補に挙げられるのはニューヨーク・ジェッツだという。

ジェッツが超大型契約に関して大いに関心があろうとも、レイダースにはまた違った考えがありそうだ。ペリセロの報告は、今週序盤にイアン・ラポポートが「レイダースはマックのトレードに前向きとなるような姿勢を見せていないことが分かっている」と伝えた内容そのままだった。

最終年となる新人契約5年目は1,384万6,000ドル(約15億5,000万円)となっているため、長期契約を望むマックはトレーニングキャンプやプレシーズンゲームをすべて欠席してきた。ヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンはマックの状況についてほぼ半日置きに質問攻めとなっているが、契約交渉上の停滞が無関心を意味することにはならないと強調する。

プレシーズンの欠席によってマックへの罰金が積み上がるに連れ、レイダースのレギュラーシーズン開幕も厚い雲に覆われ始めている。トレーニングキャンプ序盤にラポポートは、今年2月以降で両サイドがまともに交渉を行ったことはないとも報じていた。

進捗がまったく見られない状況の中、レイダースに残された希望はドナルドの超大型契約締結だろう。これによってチームはマックに対する指標を定め、交渉を加速し、最終的にはマックが自身の新契約の下、レイダースでプレーすることを願っているはずだ。

【S】