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スティーラーズWRブラウンのミーティング欠席は“制裁”が関係か

2018年09月20日(木) 12:48

ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウンとジャクソンビル・ジャガーズのA.J.ボウイ【AP Photo/Don Wright】

ピッツバーグ・スティーラーズのワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンがシーズン第2週のカンザスシティ・チーフス戦の数時間後に『Twitter(ツイッター)』を通して行った元チームスタッフとのやりとりがちょっとした騒動を引き起こした。

ブラウンがツイッター上で自分の価値は“トレードしてみたら分かるだろう”と返答したことにより、ソーシャルメディア上で論争が巻き起こった。ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは現地17日(月)にブラウンがトレーニングを欠席したことについて、その翌日に詳細は語らずも事実として認めている。しかしながら、ブラウンの代理人はブラウンが実際にトレードを要求したことはないとの声明文を発行し、『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロに対して、17日の欠席はブラウンの“個人的な事情”であると明かしていた。

今週の3日間を通じ、ピッツバーグの地には不穏な空気が漂っている。ブラウンは19日にチームに復帰したが、練習後のトムリンHCは記者に対してブラウンの月曜日のミーティング欠席は「制裁の意味も含まれていた」と語り、さらなる質問への返答は拒んだものの、ブラウンが20日にはメディアに対して詳細を語るだろうとも明かした。

クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーは19日、ブラウンの状況について控えめに、「アントニオとは少しだけと話した」と述べ、チームが勝ち星なしの1敗1分けでシーズンをスタートさせたことが関連しているのだろうと発言している。

ロスリスバーガーは「彼は世界一だと思っている。世界一であるならば練習に参加したいはずだし、チームの勝利に貢献したいはずだ。現在まで勝てていないことに対してはチームの全員にフラストレーションがたまっている」とも述べた。

ブラウンは2試合を通じてキャッチ18回、160ヤード、タッチダウン1回、チームトップとなる33回のターゲットを記録しているが、キャッチ1回あたりの平均はキャリア最低の8.9ヤードとなっている。

2017年シーズンは開幕2戦を通じて合計242ヤード、キャッチ16回をマークしたブラウン。レシーブヤードに関しては先シーズンとは全く対照的となっており、先シーズンのチームは開幕から2連勝と好調なスタートを切っていた。現在、チームトップのレシーブヤードを記録しているのは2年目のジュジュ・スミス・シュスターで、合計240レシーブヤードをマークしている。

ロスリスバーガーは記者に対し、「まだシーズンの序盤に過ぎない。まだ2ゲームなんだ・・・第1週は自分がそうすべきだったところ、なかなか彼にボールを出せない環境だったのは確かだ。先週に関しては相手が彼にかなりのプレッシャーをかけていた。ただ、他の選手がオープンになってもいた。A.B.(ブラウンの愛称)については心配していないよ。彼なら大丈夫だ」とも語っている。

それでも、スティーラーズがブラウンに対してパスを与えないよう試みているわけもなく、ブラウンは第1週に16回のターゲット、第2週には1 7回のターゲットを記録している。

とは言え、ブラウンにはまだダウンフィールドでのプレーが生まれていない。先シーズンに1キャッチ平均で15.2ヤードを記録したブラウンは4シーズン連続でオールプロに選出されている。

まだシーズンの序盤だということや現時点でのブラウンの個人成績は別として、ロスリスバーガーはとりわけ、チームが勝ちさえすればすべてがうまくいくと信じている。

その考えはおそらく正しいだろう。結局のところ、チームの勝利が何よりも大事なのだ。

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