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チーフスQBマホームズがマニングの記録を更新

2018年09月24日(月) 15:45


カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Charlie Riedel】

パトリック・マホームズが2週連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)週間MVPに輝いた。カンザスシティ・チーフスの攻撃陣がこれ以上良くなることはないと考えていた者はその考えを改めざるを得ないかもしれない。

試合開始からのポゼッション5回のすべてをエンドゾーンにまで持ち込んだマホームズがNFLの新記録を打ち立てた。38対27で白星を飾ったサンフランシスコ・49ers戦、第2クオーターを約1分残してサミー・ワトキンスへの12ヤードパスを通したマホームズが2018年シーズン18度目のタッチダウンパスを記録。これにより、ペイトン・マニングが2013年にシーズン開幕から3試合を通して記録したタッチダウンパス数を上回ったのだ。

この試合でマホームズからのパスをキャッチしてタッチダウンを記録したのはワイドレシーバー(WR)ワトキンスが9人目。2016年シーズンにMVPの筆頭候補として活躍を続けていたアトランタ・ファルコンズのQBマット・ライアンが、シーズン全体でパスを通したレシーバーが13人だったのに対し、マホームズはまだ10月にも入っていない時点で9人目に達している。

現地23日(日)に行われた試合後半にチーフスがタッチダウンパスで得点することはなかったものの、驚異的なペースでタッチダウンを量産している。2013年シーズンにデンバー・ブロンコスがQBマニングの下で樹立した輝かしい記録でさえも76回のタッチダウンであり、このシーズンのブロンコスは第48回スーパーボウルにまでたどり着いている。

カレッジでの経験と西海岸でオフェンス陣を率いた経験とをミックスさせたヘッドコーチ(HC)アンディ・リード率いるチーフスは先シーズンも開幕からロケットスタートを切っていたものの、シーズン中盤に停滞。マホームズの類まれなる身体能力と肩の強さによって、今シーズンのチーフスはまた新たな攻撃感覚をつかんでるようだ。ハイレベルでの攻撃スキームや才能豊かなプレーヤーたちの高い実行能力によって、チーフスのレシーバー陣は相手陣地のミドルからディープにかけて縦横無尽にランが可能となっている。

この支配的な攻撃が継続されるとすれば、マホームズが司令塔となったチーフスは2013年シーズンのブロンコスや2016年シーズンのファルコンズをも凌ぐシーズンを送ることになりそうだ。

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