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レイダースが股関節痛のRTペンを故障者リストに登録

2018年10月04日(木) 12:06

オークランド・レイダースのドナルド・ペン【AP Photo/Ben Margot】

かつては信頼感のシンボルとされたライトタックル(RT)ドナルド・ペンが再びIR(故障者リスト)入りしている。

オークランド・レイダースのヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンは現地3日(水)、股関節を痛めている先発RTのペンをIRに登録したと明かした。

今回の動向を最初に報じたのは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとMJ.アコスタだ。

先週末の試合でも中盤で離脱し、新人ブランドン・パーカーに出場機会を与えたペン。先々週もマイアミ・ドルフィンズに敗戦を喫した試合の第3クオーターで脳震とうを発症してゲームを離脱している。ベテランのT.J.クレミングスがペンの代役を務めたものの、シーズン第4週の試合で先発の座を確約されるほどのパフォーマンスを見せられず、クリーブランド・ブラウンズとの第4戦ではインアクティブ登録となっていた。

健康な状態であってもクレミングスにチャンスが回って来るような状況ではなく、ペンの離脱によってできた穴はパーカーによってカバーされることになる。新人のパーカーは『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』では平均的な数値にあたるパスプロテクションでグレード60.6という記録を残しており、39回のスナップで4回のプレッシャーを許している。驚くべきことに、この数値は被プレッシャー11回(ドロップバックの9.4%)を含めたシーズン平均でグレード41.1をマークするペンよりも優れているのだ。

今回の故障はペンのキャリアにとって重要な意味を持ちそうだ。ドラフト1巡目ルーキーのコルトン・ミラーに席を譲るため、長年務めたレフトタックル(LT)から逆サイドへと転向したペンが長期にわたってチームに与え続けてきた圧倒的信頼感は今、2シーズン連続のIR入りという事態で崩れ始めている。ペンはここ3シーズンを通じて下半身の故障に悩まされることが多く、2017年1月には足首の故障によってプレーオフのヒューストン・テキサンズ戦を欠場していた。『OverTheCap.com(オーバー・ザ・キャップ.com)』によると、2018年シーズンのペイカットを受け入れたペンは、現行契約の最終年となる2019年の保証額にわずか175万ドル(約2億円)だけを残した。35歳という年齢や、故障の連続を考慮した時、178試合に出場してきたペンのキャリアが今シーズンで終了すると考えたとして何ら不思議はないはずだ。

今年のドラフト1巡目と3巡目でミラーとパーカーを指名したレイダースはこのような未来を予見していたのだろう。

良いニュースとしては、比較的早期での故障だったおかげで、ペンにはまだ今季中に復帰するチャンスがあるということだ。しかしながら、復帰したとしてもどの程度のプレー機会が与えられるかはまだ判断できない。

【S】