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ジェッツRBクロウェル、1試合219ランヤードでチーム記録を更新

2018年10月09日(火) 12:04

ニューヨーク・ジェッツのアイザイア・クロウェル【AP Photo/David Richard】

ランニングバック(RB)アイザイア・クロウェルのランが、デンバー・ブロンコスを相手にニューヨーク・ジェッツが34対16で勝利した要因の1つである。

クロウェルは15キャリーで219ランヤード、タッチダウン1回を記録し、1試合におけるランヤード数のチーム記録を打ち立てた。

クロウェルは自分の偉業を理解する一方、その功績はすべてがチームメイトのおかげだと語っている。

試合後、クロウェルはチームの公式サイトで「自分にとっては本当に大きなこと。すべてはこのチームのOラインのおかげだ。自分の実力だけだと思うことなんてできない。なぜなら、本当に全部が彼らのおかげだからね。ホールができていたから、誰だって走り抜けることができたはず。それがたまたま自分だった。だからこそ、彼らがこの記録を作ったとも言えるのさ」と述べていた。

フロントファイブがホールを作り出し、クロウェルは1キャリー平均14.6ヤードという圧倒的なランでブロンコスのランディフェンス陣を崩壊した。

また、クロウェルはクオーターバック(QB)サム・ダーノルドからハンドオフでボールを受け、スクリメージラインの左側へと攻め込んで77ヤードのタッチダウンランを決めている。このランが試合中でクロウェルが見せた最も爆発的なランだったろう。

フリーエージェント(FA)選手として今オフシーズンからジェッツにやってきたクロウェルはここまでの5試合を通じて62ヤードと77ヤードのスコアリングランを記録しており、チーム史で言えば、レオン・ワシントン以来2人目となる複数の60ヤード以上のスコアリングランを記録した選手となった。

ヘッドコーチ(HC)のトッド・ボウルズは試合後にクロウェルについて「アイザイアが長いランを走ってくれれば、オフェンシブラインのやる気にも火を付ける。今日はランゲームとなったが、彼らは本当にすばらしかった」と語っていた。

クロウェルの支配的パフォーマンスは攻撃陣全体にポジティブな効果をもたらしていた。

ブロンコスがランディフェンスに苦しむ中、ジェッツは空中戦においても楽にスポットを見つけ、ダーノルドはワイドレシーバー(WR)ロビー・アンダーソンへの76ヤードのタッチダウンとなったパスを含む合計3回のタッチダウンを記録した。アンダーソンはこの試合でキャッチ3回、123ヤード、タッチダウン2回をマークしている。

クロウェルはチームについてこのように述べた。

「すべての歯車がかみ合っていた気がした。あのパスへのランは良かったし、ランにとっても抜群のパスだった」

「自分たちにはたくさんの武器があると思っている。ここにはすばらしいクオーターバックにすばらしいOラインがある。すばらしいチームさ。みんなが仲間のために戦っている。他の仲間のために戦い続け、自分のやるべきプレーをし、ポテンシャル通りの力を発揮できればもう、自分たちを止めることができるものは何もないのではと思う」

今季の2勝を振り返って見れば、クロウェルの言う誰にも止められないランゲームの展開がチームに大きなメリットを与えていることが分かる。

白星を飾ったシーズン第1週、ジェッツは合計160ランヤードを記録してダーノルドをサポートした。ブロンコス戦でのジェッツはバックアップRBのビラル・パウエルによる合計99ヤードを含む圧倒的な323ランヤードを記録し、パスゲームともバランスを保っていた。

敗戦した2試合ではジェッツが43ランヤード以上を記録できていなかったという事実は、ランゲームがダーノルド成功のカギであることを証明しているはずだ。

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