セインツQBブリーズがNFLのパスヤード記録を更新
2018年10月09日(火) 13:19NFL史で見てもトップクラスにあたる数のパスを投じていた男が、すでに殿堂入り確実とも言われているキャリアにまた新たな偉大な記録を積み上げた。
ニューオーリンズ・セインツのクオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズがワシントン・レッドスキンズとのマンデーナイトゲームの第2クオーター中に、ペイトン・マニングが保持していた71,940ヤードのNFLパスヤード記録を更新した。ブリーズのこの新記録はトレクアン・スミスへの62ヤードのタッチダウンパスを投じて打ち立てられた。試合前の段階では、マニングの記録を更新するまでの残りヤード数は201ヤードだった。
試合は一時的に中断され、39歳のQBによる偉大な記録が祝福された。周囲の選手たちや本拠地のメルセデス・ベンツ・スーパードームに集まった大勢のファンからスタンディングオベーションを受ける中、ブリーズはセインツオーナーのゲイル・ベンソンと家族の元へ歩み寄り、歴史な瞬間を分かち合っている。スミスによってキャッチされた歴史的なボールは『プロフットボール殿堂』の社長デイビッド・ベイカーに引き渡され、オハイオ州カントンのディスプレイに飾られることとなる。
試合前のブリーズは第2の記録を保持していたブレット・ファーブ(71,838ヤード)に次ぐ歴代第3位の71,740ヤードをマークしていた。ブリーズは現役選手として次点のパスヤードを積み上げている歴代第4位のトム・ブレイディ(67,077ヤード)に約5,000ヤードもの差をつけている。
ブリーズは第2クオーター中にアルビン・カマーラへ投じた6ヤードのパスでファーブの記録を追い抜いていた。
71,740ヤードを積み上げたマニングよりも少ないゲーム数で、ブリーズは歴代トップとなる記録を打ち立てている。マニングの266試合に対し、ブリーズは253試合でこの偉業を成し遂げた。また、キャリアを通じたパス成功率(67.1%)はマニングや(65.3%)やファーブ(62.0%)よりも高い。ブリーズは今シーズン序盤にファーブの記録を破るパスコンプリート数のNFL歴代1位ともなっていた。
ブリーズは記者に対し今週、2001年にサンディエゴ・チャージャーズのメンバーとしてプロ入りした当時はNFLの歴代1位となるパスヤードを記録するとは「夢にも思わなかった」と答え、自分が記録を破る寸前であるという状況に対しては「究極的に恵まれている」と語る一方、レッドスキンズとの試合に集中し、記録を気にすることはないとも述べていた。
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