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術後経過を伝えるベンガルズWRグリーン

2019年01月31日(木) 11:18

シンシナティ・ベンガルズのA.J.グリーン【AP Photo/Ed Zurga】

復帰へ向かい歩を進めているシンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)A.J.グリーンが、公表はされていないケガの状況を伝えている。

つま先の負傷によって2018年シーズンの第10週から12週を欠場したグリーンは最終的にシーズン第13週の序盤をもって戦線から離脱した。手術を受けたグリーンのつま先にはまだ、保護具が装着されている。グリーンにとっての次なるステップはそれを外すことであり、通常のシューズを履けるようになることだ。まずは小さなステップを踏んでいくことが大事なのだろう。

地元紙『The Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイヤラー)』を通じ、グリーンは「次のステップはショーズを履くことで、もっと後ろにそらしたり、もっと動かし始めたりすること。一番大きいのは今がオフシーズン中であり、自分たちには時間があるということさ。焦る必要はない。可動域を元に戻すことが一番大事だ」と述べていた。

何も焦る必要がないという指摘がとても重要なのは、今シーズンのベンガルズがグリーンの復帰を切望していたからでもある。グリーンが故障する前までのチームは5勝3敗で、離脱して以降のチームは1勝6敗という戦績だったのだ。グリーンはシーズン第13週に少しだけ登場したものの、デンバー・ブロンコスを相手に黒星を喫した。この試合、つま先の負傷によって離脱を強いられるまでのグリーンはわずか1キャッチ、7ヤードにとどまり、チームは24対10で敗戦している。

過去8年のキャリアを通じ、今シーズンのグリーンはキャッチ46回、694ヤード、タッチダウン6回という成績で最も非生産的なシーズンを過ごした。

グリーン不在となったベンガルズの攻撃陣は悪夢を見ていたとも言える。グリーンが出場していた5試合では平均得点が27点以上だったものの、シーズン第10週から第17週にかけては21点以上を得点した試合が1度もなく、チームはシーズン第12週に複合的な手の故障によってクオーターバック(QB)のアンディ・ダルトンさえも失っていた。

これらの結果、QBはジェフ・ドリスケルとなり、WRはタイラー・ボイド、コディー・コーアらが起用されることとなった。そして、チームは絶対にその職から動くことはないとされていたヘッドコーチ(HC)のマービン・ルイスとも別々の道を歩む決断に至った。

単純に、グリーンの復帰がベンガルズにとっては何よりも重要事項であるのだ。NFLのカレンダー的にはスローな時期となるものの、グリーンがフィールド復帰を果たすまでの過程には注目しておきたい。

【S】