バッカニアーズWRジャクソンはラムズでのプレーを希望か
2019年01月31日(木) 14:50ワイドレシーバー(WR)デショーン・ジャクソンはタンパベイ・バッカニアーズからの移籍を希望しており、その新天地としてロサンゼルスにあるチームを希望しているようだ。
『The Simms and Lefkoe Podcast(ザ・ジムズ・アンド・リフコー・ポッドキャスト)』に出演したジャクソンは「フリスコ(サンフランシスコ)については知らないよ。州税はクレイジーなんだろうね。家が高すぎるってのはあるかな、よく分からないけど。もしあるとすれば、最終的にはロサンゼルスにたどり着いて、ラムズに入れればいいね。ショーン・マクベイとはワシントンD.C.にいた時からの知り合いだ。だが、どうなるかは分からないよ。今のところはタンパベイでのもう1年があるからね。だからまだ今後の成り行き次第さ」と述べていた。
ラムズのヘッドコーチ(HC)であるマクベイとのコネクションがあることに意味があるのは確かだろうが、ジャクソンが大幅なペイカットを受け入れない限りはおかしな話に聞こえてしまう。バッカニアーズとの契約最終年に1,000万ドル(約10億8,000万円)を受け取る予定のジャクソンには、チームに不協和音をもたらす可能性のある選手を手放すという理由や、他に使うために1,000万ドル分のキャップスペースを作るという理由以外でトレードに出されるためのインセンティブがない。
バッカニアーズが2018年シーズンに12試合でキャッチ41回、774ヤード、タッチダウン12回を記録したジャクソンと別れるのであれば、まずは見返りを求めてトレードを模索するだろう。ベテランのスピードスターに対する1年1,000万ドルの契約は動かせる契約ではあるが、次の行き先がロサンゼルスとなる可能性は低そうだ。
ラムズにはすでに2023年シーズンまで8,100万ドル(約88億2,000万円)で契約したディープスレットのブランディン・クックスがいる。ジャクソンなしでも成功しているラムズにとっては、特に、クオーターバック(QB)ジェレッド・ゴフが新人契約を結んでいる間は概算3,500万ドル(約38億円)分の資金を無駄使いせずに他に回す方が賢明に思われる。
ポッドキャスト中の発言はバッカニアーズの気分を良くするものではないはずだが、ジャクソンの発言が正しく解釈されているとも限らない。彼の言葉にはむしろ、マクベイHCに対する尊敬や、チーム、南カリフォルニアの気候、そして、新たなカンファレンス王者に対する賛美の意味も込められていそうだ。
1,000万ドルでプライベートジェットが欲しいと願ったところで、実際にその願いが叶うわけはない。はぶりの良い金額でラムズがジャクソンと手を組むという筋書きは、到底叶いようのない願いだろう。それでも、新天地として望む方向性は30代前半のジャクソンにとって間違いのないものだろう。いつでも南カリフォルニアで引退できる意味は大きい。
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