ペッパーズはジャイアンツのKRオプションに?
2019年07月06日(土) 02:00ミシガン大学時代のジャブリル・ペッパーズは守備でありながらハイズマン賞でトップ5に選ばれるほどの大活躍を見せた。
ポジションはラインバッカー(LB)とセーフティ(S)だったが、時に攻撃にも手を出し、キックリターナー(KR)も務めていた。
NFLに来てクリーブランド・ブラウンズで過ごした2シーズンは先発Sを務め、パントやキックオフのリターナーとして重要な役割を果たした。
初シーズンを迎えるニューヨーク・ジャイアンツでも、ペッパーズはリターナーを続けることになるかもしれない。
「彼は確実にボールを扱える」とジャイアンツのスペシャルチームコーディネーター、トーマス・マゴーヒーは『nj.com』に述べた。「全てのカットをフルスピードで成功させられる。彼はチームに活力をもたらすだろう」
ブラウンズでの2シーズンでペッパーズはキックリターン33回で平均22ヤード、パントリターンは55回で平均7.3ヤードを獲得した。
昨シーズンのジャイアンツにはパントをリターンする選手が6人と、キックをリターンする選手が8人おり、後者にはペッパーズがオフシーズンにトレードされたオデル・ベッカムも含まれている。
リターンゲームは常に流動的だが、そこに配置する良いオプションがそろったとマゴーヒーは考えている。
「昨年はあまり多くのオプションを持たなかった」と彼は述べた。「それが今ではより取り見取りだ。ハイレベルのプレーができると期待している」
リターンゲームではペッパーズに加えて、コリー・コールマン、ゴールデン・テイトとルーキーのダリウス・スレイトンも起用される見込みだ。試合の流れと守備でのペッパーズの使い方によっては、彼のフィールドキックへの能力も役目を果たすだろう。
「どう展開するかは決して分からない」とマゴーヒーは述べた。「ジャブリルが(深い)ルートへ行き、疲れてしまったという状況もあり得る。その場合、私は彼に“フィールドを出なさい”と言って、コリーを出すだろう。あるいはダリウス・スレイトンかもしれない。それが(フィールドポジションの)プラスエリアなら、ゴールデン・テイトを入れて確実にボールをキャッチさせるかもしれない」
言い換えれば、ジャイアンツのリターンゲーム用人員オプションが広がったということだ。だが、彼らはさらに無数のオプションを要求するかもしれない。
それでも、ペッパーズの過去とポテンシャルを考えれば、彼はスペシャルチームの一員としてジャイアンツの試合でインパクトを与えるチャンスを得たように見える。
「これまでの歴史を考え、守備でプレーし成功したパントリターナーたち――ディオン・サンダースや多くの偉人たちだ――を見ると、それはプレーメーキングできるポジションだ」とマゴーヒーは述べた。「私はいかなる先発であってもそこに配置することにためらいは感じない。なぜなら、それは試合を変えることのできるプレーになるからだ」
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