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QBサンチェスが引退、カレッジフットボールのアナリストに

2019年07月24日(水) 12:48

ワシントン・レッドスキンズのマーク・サンチェス【AP Photo/Michael Perez】

“ザ・サンチャイズ”がキャリアの幕を閉じた。

ベテランクオーターバック(QB)マーク・サンチェスが10年のNFLキャリアに終止符を打ったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。

『New York Post(ニューヨーク・ポスト)』によれば、サンチェスは『ABC/ESPN』でカレッジフットボールのアナリストを務める模様だ。

2009年に全体5位で指名されたサンチェスは、ニューヨーク・ジェッツのQB日照り時代を終わらせる選手と目されていた。

フランチャイズQBをもじって“サンチャイズ”と呼ばれたサンチェスはレックス・ライアン政権下で好スタートを切り、ジェッツでの序盤2シーズンでチームを2年連続でAFCチャンピオンシップゲームへと導いた。その中で、ペイトン・マニング率いるインディアナ・ポリスやトム・ブレイディのニューイングランド・ペイトリオッツ、カーソン・パーマーのシンシナティ・ベンガルズ、フィリップ・リバースのロサンゼルス・チャージャーズを破っている。

しかし、その後は悪名高い“バット(尻)ファンブル”―味方ガード(G)の臀部に衝突してボールを取り落とす――などで知られるようになったサンチェスは、ジェッツで5シーズンを過ごす中でドラフト時に言われたようなフランチャイズQBではないことが明らかになっていく。ジャーニーマン、そしてベテランのメンターという立場に変わったサンチェスは、フィラデルフィア・イーグルスで2シーズンを過ごして10試合に先発したほか、ダラス・カウボーイズとシカゴ・ベアーズでそれぞれ1年間、バックアップの役割を担った。

昨年はワシントン・レッドスキンズに所属し、ジェイ・グルーデンHCのQBルームを負傷がひっかきまわした際にフィールドに出てきたが、惨憺(さんたん)たる結果に終わっている。以降、サンチェスがフィールドを見ることはなかった。

10年のキャリアにおいて、サンチェスはパス成功率56.6%、タッチダウン86回、被インターセプト89回、パサーレーティング73.2%という数字を残してNFLを去る。