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トレーニングキャンプでRBベルの練習量を抑えるジェッツ

2019年07月25日(木) 13:37


ニューヨーク・ジェッツのリビオン・ベル【AP Photo/Julio Cortez】

ニューヨーク・ジェッツのランニングバック(RB)リビオン・ベルのワークロードは、本格的なシーズンが到来するまで抑えられる。

ジェッツのヘッドコーチ(HC)アダム・ゲイズはトレーニングキャンプが始まる現地24日(水)、トレーニングキャンプとプレシーズンでベルの練習量を制限すると話した。

「スマートにいくつもりだ。彼はこれまでにやってきた多くの練習をこなすことなくトレーニングキャンプを終えるだろう。われわれはそのライン、どこでバランスが取れるかを見極める。多くのコミュニケーションを重ねることになるだろう。あるアイデアがあって、そのプランを調整する必要が出てくれば、そのときはそうする」

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが“Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニングキャンプ・ライブ)”で指摘するように、フリーエージェントとして契約をかわしてから、ベルはジェッツのオフシーズンワークアウトのほとんどをスキップしてきた。また、6月に実施された参加必須のミニキャンプでも、その運動量は抑えられている。そのプランはトレーニングキャンプでも継続されるようだ。

ピッツバーグ・スティーラーズによってフランチャイズタグをつけられた昨年、ベルはシーズンの全てをスキップした。しかし、ゲイズはベルがキャンプを迎えるにあたっての調子をまったく懸念していないと繰り返している。

ゲイズHCはベルが1シーズンを失ったことをケガで1年を棒に降った選手と比較し、選手それぞれに状況は異なると指摘しつつ、ベルについては身体的な部分になんら制限はないと考えていると明かした。トレーニングキャンプでワークロードを抑える計画は、シーズンがスタートすればかなりの労働量を強いられることになるプレーヤーのマネジメントという意味合いが強いようだ。

「人それぞれだ。ACL(膝前十字靭帯/ひざぜんじゅうじじんたい)損傷を乗り越えた選手を見てきたが、その一部はややスローなスタートを切っている。一部には最初から全力で、離脱などしていなかったかのような選手もいる。それはただ、個人によって異なるだけだ。何か懸念がある場合、メンタルな側面でどうアプローチしていくかという部分もあると思う。“これ以上できるか? 俺にこれができるのか?”といった具合に。(ベルには)そういった懸念はないと思う。彼の調子は素晴らしいし、この夏にオフェンスを学んでいるから、準備はできていると思うよ。だいぶ長かったから、彼はエキサイトしているだろう」

ベルがプレシーズンの試合に参加するかどうかについて、ゲイズはヒントを出していない。

「その筋書きはもう書かせた。今のところ、それについてすっかり明かす気はない。それについては彼とさえまだ話していないが、どうやっていくかについてのアイデアはある」とゲイズは述べた。

ベルがプレシーズンゲームでいきなり走り回るとしたら驚きだ。現状からは、まずはつま先だけを水につけ、レギュラーシーズンになって大海原に飛び込むという展開が濃厚のようだ。

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