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QBブレイディ、一時的にであれ2020年にはFAに

2019年08月06日(火) 09:51


ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディとブライアン・ホイヤー【AP Photo/Lynne Stadky】

ニューイングランド・ペイトリオッツのクオーターバック(QB)トム・ブレイディの新契約の詳細が徐々に明らかになりつつある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地5日(月)、2019年のサラリーを2,300万ドル(約24億3,000万円)とするブレイディの新たな契約は、2019年のリーグイヤー最終日(2020年3月17日)に自動的に無効になる2年を含むと伝えた。

サラリーキャップ対策を目的として、無効にできる年を契約に含むことはよくある。ペイトリオッツがそういったサラリーキャップのメカニズムを活用するのは今回が初めてだとラポポートはつけ加えた。

また、ラポポートによれば、この契約にはペイトリオッツが2020年シーズンにブレイディに対してフランチャイズタグやトランジションタグを使用できないとする条件も含まれている。

つまり、たとえ2020年3月のほんの短い期間になるにしろ、偉大なるトム・ブレイディがフリーエージェントになるということだ。その前に引退しなければの話ではあるが。

ラポポートは月曜日に“Inside Training Camp Live(インサイド・トレーニングキャンプ・ライブ)”の中で、「2020年のリーグイヤーが開始した4時01分に誰かがトム・ブレイディに電話をかけ、契約を結ぼうと努力することはできる」と話した。

「全て事実として正しい。また、ブレイディとペイトリオッツの関係性がきわめて良好で、チームは自分たちと共にブレイディがうまくプレーできるよう、全力を尽くしたいと思っているようだ。しかし、それにしてもトム・ブレイディは、たとえわずか1秒であろうと、今季終了後にフリーエージェントになることに変わりはない」

新契約は今季のブレイディに800万ドル(約8億4,000万円)の報酬上昇をもたらすと同時に、ペイトリオッツには短期的な視点でサラリーキャップに柔軟性を持たせているのだ。

「これは基本的には妥協点だ。ペイトリオッツが今年に望んだのは少額の上昇、800万ドルだった。彼らは今後数年で自分たちを無力化させたくなかった。仮に彼らがスーパーボウルに勝利し、ブレイディが去ることを決断したらどうなる? 今回のやり方なら、キャップの部分で彼らに痛みはなかった。しかし、ブレイディは彼らがフランチャイズタグで、交渉なしに彼をロックすることができないようにしておきたかった。タグでプレーすることを望む者はいない。誰であれ、長期的な契約を望んでいる。したがって、基本的には両者が少々の痛み分けをする妥協点だが、それによって両サイドにとって若干の助けになり、この契約を成立させる役に立った」

ブレイディは月曜日、新契約は単純に、全てのNFLプレーヤーが1年ごとの見通しの下にいるという現実を強調しているだけだと語った。

「NFLにいる大部分の人間にとって、本当にそれが現実なんだ。自分が他の皆と違っているとは考えたくない。フットボールはタフなビジネスだ。プロダクションビジネスなんだ。僕には今年戦う準備ができていて、本当に大事なのはそこであり、その部分に集中している。僕がいるのは独特な状況だ。同じチームで20年目を迎え、42歳になる。皆にとっては未知の領域で、僕はそこへ出ていって今年にできるベストを尽くし、どうなるか見てみるつもりだ」

ブレイディがニューイングランド以外でプレーすると予測している人はほぼいないだろうが、ブレイディが43歳になってもキャリアを続けることを決意するなら、まずはフリーエージェントになることになる。

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