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チャージャーズQBハーバートは最終ブロンコス戦を欠場へ

2025年12月30日(火) 12:33

ロサンゼルス・チャージャーズのジャスティン・ハーバート【AP Photo/Kyusung Gong】

ジャスティン・ハーバートがようやく必要な休養を得ることになった。

ロサンゼルス・チャージャーズを率いるジム・ハーボーHC(ヘッドコーチ)は現地29日(月)、シーズン第18週に敵地に乗り込んで臨むデンバー・ブロンコス戦でクオーターバック(QB)ハーバートを出場させない意向を明かした。バックアップQBのトレイ・ランスが先発する見込みだ

ハーボーHCはハーバートの状態について「治すべき打撲がいくつもある」と語っている。

指揮官の言葉は的を射ている。ハーバートには確かに休養が必要だ。2025年シーズンの大半で寄せ集め状態のオフェンシブラインの後ろに立ち続け、その代償を支払ってきた。16試合で54回のサックを受けており、これはキャリア最多記録で、しかも1試合少ない中でこれまでの最多記録を13回も上回っている。

今季に置かれてきた状況に加えて、幾度となくオフェンスを背負ってきたプレー内容を踏まえると、2025年はハーバートのキャリアでも屈指のシーズンだったと言える。絶え間ないプレッシャーを受けながらも、パサーレーティング94.1を記録し、3,727ヤード(シーズン第18週突入時点で規定投球回数を満たすQBの中でトップ9)を投げ、タッチダウン26回(インターセプト13回)をマークしている。今季は5回以上サックを受けた試合が5試合あり、そのうち4試合で勝利を挙げた。

さらに特筆すべきは過去1カ月間、手術を受けた左手の骨折を抱えながらプレーしてきた点だ。その間も安全を恐れる素振りは一切見せず、116回中75回のパス成功で885ヤード、タッチダウン5回、インターセプト3回を記録。ランでも145ヤードとタッチダウン1回を加えている。

シーズン第17週に敗戦したヒューストン・テキサンズとの一戦でも、その姿勢は変わらなかった。ハーバートは32回中21回のパスを成功させて236ヤードとタッチダウン1回を記録し、さらにスクランブル6回で37ヤードを獲得してチーム最多のラッシングヤードをマークした。ハーバートがいなければNFL屈指のディフェンスを誇る相手に対抗できたかどうかは疑わしい。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区優勝の可能性が消えた今、レギュラーシーズン最終週にハーバートの健康を危険にさらす理由はほとんどない。一方で、ブロンコスにとっては重要な一戦であり、チャージャーズに勝利すればAFC第1シードを獲得する。

チャージャーズに残された焦点はカンファレンス内での最終的なプレーオフシードがどこになるかだ。この点について、ハーボーHCは「フットボールの神様」に委ねたい考えを示している。

ハーボーHCはプレーオフの組み合わせについて「予測する方法はない。初戦は敵地になる。どの相手になっても強敵だし、それに向けて準備するだけだ」と述べた。

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