チーフスHCとして来季続投の意向を示すリード、「戻すと言ってくれるなら戻って来る」
2025年12月30日(火) 06:26
カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)を務めるアンディ・リードは現地29日(月)、来季も指揮を執る意向を明かすとともに、近い将来の引退を示唆する見方をユーモアを交えながら否定した。
チームの地元カンザスシティの報道陣に対し、『Zoom(ズーム)』で取材に応じたリードHCは「つまり、戻るつもりか、ということだろう? チームが戻すと言ってくれるなら戻って来る。この業界では何が起きるか分からない。それが難しいところだが、そうするつもりだ、うん」とコメント。
67歳のリードHCにとって将来についての質問を受けること自体は珍しくない。過去3シーズンはいずれもチーフスがスーパーボウルに進出しており、例年であれば2月にそうした質問を受けてきた。しかし、師走の終盤に、しかも、すでにプレーオフ争いから脱落した状況でその話題に向き合うのはあまり経験のないことだ。
チーフスは6勝10敗の戦績で今週末、ラスベガスで行われるシーズン最終戦に臨む。
2024年4月にチーフスと5年総額1億ドル(約156億2,629万円)の契約延長を結んだリードHCは、NFLヘッドコーチとしての最初の14シーズンをフィラデルフィアで過ごした。イーグルスを率いてレギュラーシーズンで130勝、プレーオフでも10勝を挙げ、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲーム進出が4度、スーパーボウル出場を1度、果たしている。
その後の13シーズンはカンザスシティで過ごしており、勝率はさらに高まっている。
最初の5年間はクオーターバックにアレックス・スミスを擁し、パトリック・マホームズが先発の座に就く中で、レギュラーシーズン149勝、プレーオフ通算18勝8敗を記録してきた。しかし、今季は10年連続のプレーオフ進出、9年連続のAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区優勝、7年連続のAFCチャンピオンシップゲーム進出、そして過去3年連続のスーパーボウル出場という一連の記録がすべて途切れる。
それでも、スーパーボウル5度出場のうち、リードとチーフスは3度、ロンバルディ・トロフィーをカンザスシティに持ち帰っている。スーパーボウル制覇数でリードを上回るヘッドコーチはビル・ベリチックただ1人で、ベリチックはトム・ブレイディともに6度の優勝を果たしている。
リードの通算勝利数は307勝。NFL歴代勝利数ランキングでは、ベリチックとドン・シュラに次ぐ3位のジョージ・ハラスを抜くまで、あと18勝に迫っている。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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