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QBラック喪失をパラドックスで説明するコルツHCライク

2019年08月27日(火) 12:57


インディアナポリス・コルツのフランク・ライク【AP Photo/Darron Cummings】

クオーターバック(QB)アンドリュー・ラックが29歳で引退した今、インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)フランク・ライクは難しい立場にある。しかしながら、チームは大きな損失に耐えうるとの自信と共に新たなシーズンに向かうという。

ラックの引退についてチームに向かって話したライクHCは現地26日(月)、フランチャイズキャプテンなしでもコルツは激しさを失っていないと鼓舞した。

「今朝、われわれはパラドックスという言葉について話した。例をあげれば、全員がこのチームに独自の貢献をする一方、誰でも交代可能だ。われわれはお互い一人ひとりを愛し、尊敬し、気にかけることができるが、チームが第一でなければならない。したがって、アンドリューの引退についていえば、パラドックスという言葉が私の助けになり、今起こっていることに筋を通すうえで役に立つ。一方で、われわれは選手やチームメイトとしてそうである、もしくはそうだったアンドリューをリスペクトし、敬意を払うこともできる。だが、その一方でこれからのチームやわれわれを待っている旅に対する興奮と熱狂を共有することもできる。結局のところ、一人の選手がどれだけ優れているかという話ではない。そうではないんだ。われわれがチームとしていかに優れているかという問題だ」

ライクHCはラックのような選手に後釜を据えるのはいつでも難しいことだと認めると同時に、コルツはどんな選手であれその喪失に耐えうるように築かれたチームだと繰り返している。

「以前、誰かが私にこう尋ねたことがある。アンドリューがチームをがっかりさせるような感覚はあるかと。答えはハッキリとノーだった。なぜそうなのか? コルツファンはわれわれがレギュラーシーズンをエベレスト登山にたとえ、ワールドチャンピオンシップ制覇を表現するのに登頂の比喩を使うのを知っている。そして、その登山を行ったものなら誰でも、心の完全なコミットメントが必要なことを知っている。心の完全で徹底したコミットメントだ。アンドリューはかつて、ケガ、痛み、リハビリ、ケガ、痛み、リハビリ、ケガ、痛み、リハビリのサイクルが4年にわたっていかに打撃を与えているかについて語っていた。それは根本的に情熱やフットボールの喜び、楽しみを奪ってしまう。だから、アンドリューは正しいことをしたのだ。彼は先に待ち受けている旅路が求める要求とコミットメントを承知し、彼自身にとって、そして、チームにとって正しいことをした。彼がやったのは勇気あることであり、立派なことでもある」

「アンドリューに関して勘違いしてほしくないのだが、彼は登山を終えたわけではなく、非常に才能豊かだということだ。これは彼にとっての始まりであり、新たなチャプターだ。数多くの子供たちが読み方を学ぶ上で彼がいかに彼らをインスパイアするか想像できるだろうか? その山にいかにして登っていくだろうか?」

「一方で、私はコルツファンにこう保証する。このチームは登山を終えたわけではないと。実際、われわれは準備を整えたところだし、待ちきれない。クリス(ジェネラルマネジャーのバラード)と彼のスタッフは選手たちから成るチームをまとめる上で信じられないほど素晴らしい仕事をした。このロッカールームは特別だ。このゲームとこの街に臨む上での質とパッションがあり、(コルツのマークである)馬蹄がそれを象徴するものが特別なのだ。われわれはうちの選手たちがこの挑戦と機会に立ち上がると信じている。これからの旅への準備はできているのだ。われわれには旅で成功を収めるためのやり方がある。われわれの構成は適切であり、適切なロッカールームがある。われわれには才能がある。ここは3つのフェーズすべてにおいて、非常に才能あるフットボールチームだ」

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