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ウィリアムズDCの“卑劣なプレー”を警戒するブラウンズWRベッカム

2019年09月13日(金) 14:53

クリーブランド・ブラウンズのオデル・ベッカム【AP Photo/David Richard】

マンデーナイトでのニューヨーク・ジェッツとの対戦を前に、クリーブランド・ブラウンズのワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムは現ジェッツ守備コーディネーター(DC)のグレッグ・ウィリアムズを非難した。ベッカムがニューヨーク・ジャイアンツの選手だった2017年、当時ブラウンズDCだったウィリアムズが自身の守備陣にベッカムをつぶすよう指示していたと述べている。

現地12日(木)にウィリアムズDCがジェッツのディフェンシブバックらを使って自分を止めにくると思うか尋ねられたベッカムは、それよりもウィリアムズDC率いるディフェンス陣の卑劣なプレーを警戒していると語った。

「俺が唯一考えているのは、たぶん卑怯なプレーやダーティーなヒットに警戒することで、そういうものを彼は好んで教えている。そこのところにかなり注意しなきゃならない。それ以外には、同じツーハイセーフティだと思う。マンツーマンはあまりないんじゃないかな」

ベッカムはウィリアムズDCが自分にけがを負わせようと指示した一例として、2017年のプレシーズンゲームでブラウンズのコーナーバック(CB)ブリーアン・ボディー・カルホーンにヒットされた件を挙げている。

この試合の第2クオーター、ベッカムはジャイアンツのクオーターバック(QB)イーライ・マニングからのパスを確保しようとブラウンズの25ヤードラインでジャンプした。ベッカムが体をひねりながら着地しようとしたところにボディー・カルホーンが足へ飛びつき、着地するベッカムの左ひざに接触している。ベッカムは足首の捻挫で試合を離脱し、レギュラーシーズン第1週も逃す結果となった。

2017年のロースターにいたブラウンズの選手が、当時ブラウンズのDCだったウィリアムズがジャイアンツのスターWRだったベッカムを試合からはじき出すように指示していたことを教えてくれたと、ベッカムが木曜日に述べている。

ベッカムとウィリアムズDCの守備陣は2017年の一件の前にも行き合っている。ベッカムはルーキーシーズンに、セントルイス・ラムズのラインバッカ―(LB)アレク・オグレトリーからレイトヒットを受けた。そのとき、ラムズのDCだったのがウィリアムズなのだ。このヒットによって両チームは乱闘となり、複数の退場者が出た。

NFLで30年間コーチングに携わってきたベテランのウィリアムズは7チームでDCを務めたほか、バッファロー・ビルズでヘッドコーチ(HC)になったこともある。ウィリアムズはニューオーリンズ・セインツ時代に、相手選手を害するような激しいプレーをしたディフェンス選手にボーナスを与えていたかどで、1年の職務停止を命じられた。有名なバウンティゲート事件だ。

停止期間を終えたウィリアムズDCは2013年にシニアアシスタントDCとしてテネシー・タイタンズに雇われ、2014年にはセントルイス・ラムズのDCに就任。2017年にヒュー・ジャクソンのスタッフとしてブラウンズに合流し、2018年にジャクソンHCが解雇されると暫定HCを務めた。

マンデーナイトの試合はウィリアムズDCにとってブラウンズを離れて以来、初めて古巣と対決する試合であり、ベッカムを相手に采配するのも2017年の問題のプレシーズンゲーム以来となる。

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