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批判を歯牙にもかけないブラウンズとQBメイフィールド

2019年09月26日(木) 15:26


クリーブランド・ブラウンズのベイカー・メイフィールド【AP Photo/Adam Hunger】

クリーブランド・ブラウンズをめぐる話題についてはもう飽き飽きだという面々が見られ始めている。

そんな中、ブラウンズとチームの顔ともいうべきクオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドを守るため、激しい舌戦が繰り広げられた。

そのきっかけは、元NFLコーチで現在はアナリストをしているレックス・ライアンが『ESPN』の“Get Up(ゲット・アップ)”で「このベイカー・メイフィールドについては、彼がかなり過大評価されているのは分かっている」とコメントしたことだった。

その2日後、反撃のチャンスを得たメイフィールドは次のように語った。

「どうでもいいよ。(ヘッドコーチの)フレディー・キッチンズの名言では“オレンジとブラウンを身に着けていないなら、そいつはどうでもいい”ってことだし、レックス・ライアンは理由あってそのどちらも身に着けていないんだから、問題ないね」

実際にメイフィールドが悪戦苦闘し、ブラウンズは1勝2敗にとどまっているものの、一方のライアンも2016年にHC職から離れている。それまでの2年間でバッファロー・ビルズの指揮を取ったライアンだが、チーム成績は平凡な15勝16敗だった。ニューヨーク・ジェッツでの6年を含むHCとしての8シーズンで、ライアンは61勝66敗を記録。ライアンの統治で特徴的だったのは輝かしいディフェンス陣と、ときに標準を下回ったオフェンス陣だ。

ライアンは「彼が正しくやっていることが何かあるか?」とメイフィールドについていぶかっている。

「多様な読みができず、即興でやっている。彼は攻撃を始めるとき、フィールドで最も遅い選手の一人だということを自覚しなければならない。ボールがリズムにのっておらず、彼は選手をじっと見ていて、フィールドの先ではそれほど正確ではない」

これに対し、メイフィールドのHCであるキッチンズもライアンの厳しいコメントに疑問を呈し、記者会見で次のように述べていた。

「彼の意見やそれらすべてをありがたく思っているが、彼はわれわれのビルディングにはいない。彼にはわれわれが何をしているかは分からない。私はそれをもって応えたいと思う」

メイフィールドが多様な読みのできないQBだという評価について、キッチンズは「いや、そんなことはない。そんなことを言うだけでも愚かなほどだ」と反論した。

2018年のドラフト全体1位指名を受けたメイフィールドのデビューシーズンは素晴らしいスタートを切り、2019年のブラウンズへの期待を一層高めていた。

しかしながら、スポットライトの中心に立った2019年には苦戦しており、3試合でインターセプト5回、タッチダウンは3回のみとなっている。20対13でロサンゼルス・ラムズに敗北したサンデーナイトでは、50%のパスしか成功させられなかった。

水曜日には改善について語っていたメイフィールドだが、今季は特にそうだったように、外部からの騒音や障害をブロックすることがブラウンズのナンバー1QBとしての仕事の多くの部分を占めている。

「たくさんのことが耳入ってきて、スマホにはいろいろなことがポップアップし、テレビでもあれこれ言われている。そんな環境にあるんだから、意識しておかなきゃいけないことなんだ。ただみんなが話しているだけさ。ロッカールームを守るために意識的な決断をし、自分の仲間に気を配って、ネガティブなものを排除すればいいだけだ」とメイフィールドは語った。

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