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レイダースLBバーフィクトにシーズン末までの出場停止処分

2019年10月01日(火) 10:14

オークランド・レイダースのボンタゼ・バーフィクト【AP Photo/Jim Mone】

オークランドレイダースのラインバッカー(LB)ボンタゼ・バーフィクトが、フィールドで起こした最新の出来事によって残るシーズンの出場機会を失った。

インディアナポリス・コルツのタイトエンド(TE)ジャック・ドイルとヘルメット対ヘルメットでヒットした件を受け、バーフィクトが今シーズンの残る試合で出場停止処分を受けることを、現地9月30日(月)にリーグが明らかにしている。

バーフィクトはレイダースが31対24で勝利した試合の第2クオーター序盤に、ヘルメットを下げて接触したことで退場させられていた。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはバーフィクトがこの処分に対して上訴する見込みだと伝えている。また、バーフィクトは上訴に向け、レイダースと共に第5週の試合に向けて移動していたロンドンからアメリカへ戻っているという。

今回の処分はフィールド上のアクションに対して科されたものとしてはNFL史上最長の処罰となる。プレーヤーの安全性にかかわるルールに繰り返し抵触してきたバーフィクトの評判を考えれば、長期にわたる出場停止処分も驚きではなかった。

NFLのオペレーション部門副社長であるジョン・ラニアンはリーグのリリースの中で、バーフェクトが頭部を下げて動作を開始し、ヘルメットによって相手に接触していること、および、繰り返す不必要なラフネスのルール違反に対する出場停止処分だと説明している。

バーフィクトの上訴については、フィールド上の選手規定の上訴を決定するためにNFLとNFLPA(NFL選手会)が合同で選任するデリック・ブルックスとジェームズ・スラッシュのいずれかによって聴聞が行われる予定だ。

コルツのヘッドコーチ(HC)であるフランク・ライクは月曜日、記者に対してバーフィクトへの処罰に満足だと語っている。

バーフィクトが出場停止処分を科されるのはNFLキャリアにおいて4度目であり、フィールド上のインシデントに対して言い渡されたものとしては3度目になる。2016年にバーフィクトは選手の安全性に関するルールに複数抵触し、3試合の停止処分を科された。2017年には5試合の出場停止処分を受けたものの、上訴によって3試合に軽減されている。2018年にはNFLのパフォーマンス向上薬に関するポリシーに違反して4試合の欠場を余儀なくされた。また、キャリアを通じてルールに沿わないヒットで複数回の罰金を言い渡されている。

シンシナティ・ベンガルズで過ごした7年を通じてNFLで最もダーティーな選手の一人だとみなされてきたバーフィクトは、しばしば“タフ”と“ルール外”の境界を越えてきた。レイダースはこのオフシーズンに29歳のバーフィクトと契約し、守備コーディネーター(DC)ポール・ギュンサーのディフェンス陣にタフネスを加えている。バーフィクトはベンガルズ時代にギュンサーDCの元でプレーしていた。コーチングスタッフから絶賛されたバーフィクトは、最終的にチームキャプテンになっていた。

しかし、シーズンが始まってから1カ月足らずにしてバーフィクトのプレーは再び一線を越え、長い出場停止処分につながっている。

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