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心穏やかに解雇を受け入れたジェイ・グルーデン

2019年10月08日(火) 15:08

ワシントン・レッドスキンズのジェイ・グルーデン【Greg Trott via AP】

ワシントン・レッドスキンズで5年以上ヘッドコーチ(HC)を務めたジェイ・グルーデンがその役職を追われてから数時間、いかにして事態がそこに至ったかが少しずつ見え始めている。

グルーデンは現地7日(月)の午後、オーナーのダニエル・スナイダーや球団社長のブルース・アレンから解雇を言い渡された状況や、そのときの心情について『The Washington Post(ワシントン・ポスト)』に語った。

ワシントン・ポストによれば、日曜日の午後にホームでニューイングランド・ペイトリオッツに33対7での敗北を喫した後、グルーデン元HCは現地時間20時に、翌日の5時にスナイダーのオフィスへ来るようメールで連絡を受けたという。深夜にレッドスキンズの施設まで車で向かったグルーデンは、そのままオフィスでミーティングのときを待った。夜明けとともに、グルーデンは解雇された。

グルーデンは35勝49敗1分、プレーオフ進出1回、そして恨みはゼロでレッドスキンズを離れた。

「苦い気持ちはない。これは生産性ベースのビジネスで、私はそこを出していなかった」とグルーデンは語っている。

0勝5敗の苦戦につながったのは、複数のポジションにおける負傷や、クオーターバック(QB)の不確実性だった。ランニングバック(RB)デリウス・ガイス、クオーターバック(QB)アレックス・スミス、タイトエンド(TE)ジョーダン・リードのすべてが欠場し、QBポジションにはケイス・キーナムやコルト・マッコイに加え、ルーキーのドウェイン・ハスキンズまでが登場した。

「オフェンシブプレーヤーの全員がいてくれたらと思うだけさ。攻撃の力をすべて発揮することは決してできなかった」

残るシーズンで暫定HCとしてグルーデン元HCの後を引き継ぐのはオフェンシブラインコーチのビル・キャラハンであり、攻撃コーディネーターのケビン・オコンネルがグルーデンに代わってプレーコールを担当する。

グルーデン以外の人物がレッドスキンズの舵を取るのは2013年以来のことだ。また、グルーデンがNFLで職を手にしていないのは2010年以来となる。両者の決別が正しい決断だったのかどうかは、これから見えてくるだろう。少なくともグルーデンにとっては、心穏やかに迎えた動きだったようだ。

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