見過ごされていたがん性腫瘍を切除したレッドスキンズLTウイリアムス
2019年11月01日(金) 09:47ワシントン・レッドスキンズのレフトタックル(LT)トレント・ウイリアムスが現地31日(木)、およそ6年前の診断で未確定だったがん性腫瘍を頭部から取り除いていたことを報道陣に明かした。
シーズン中までおよんだホールドアウトを終わらせたウイリアムスはチームに合流して2日後、レッドスキンズのロッカールームで自らの医療上の問題と、腫瘍がレッドスキンズのメディカルスタッフによって誤診されていたことについて長々と語っている。
「誰かが時間をかけ、実際に気づいて何が起こっていたのか知ろうとしてくれたんだと思う。フットボールはもっと重要だ。俺にとってはさらにそうなんだ。俺は何か程度の軽いものだと聞いていた。だから、彼らにあれこれ尋ねたりしなかった。つまり、塊が何年ものあいだ大きくなり続けていたんだ。懸念事項ではあったけれど、痛みはかかわっていなかった。分かるだろうけど、俺がキャリアを託しているまさにその人たちが俺に問題ないと言うなら、大丈夫なんだろうと。俺はそう見ていた」
このオフシーズンになって、ウイリアムスの言葉を借りるならレッドスキンズはそれを嚢胞(のうほう)だと考えつつ“ようやく目を向けた”という。腫瘍が除去された後になって、ウイリアムスは実際にはそれが珍しい形の軟部組織がんだったことを知った。
「彼らはそれが嚢腫ではなく、腫瘍だったことを発見した。隆起性皮膚線維肉腫と呼ばれるがんだった。軟部組織がんのすごく珍しい形だ。彼らはそうだったことに気づいた。当然ながら、最初に問題になってから5年がたって、前より大きく育っていた」
『The Washington Post(ワシントン・ポスト)』によれば、この腫瘍は脳に到達して生命を脅かすようになるまで数週間というところで取り除かれたという。ウイリアムスは再発していないか確認するために6カ月ごとの検査が必要になるとつけ加えた。
レッドスキンズはこの件に関してコメントを拒んでいる。
現地火曜日のトレード期限までシーズンを通してトレードのうわさがあったウイリアムスは今週になってチームに戻ったものの、ヘルメットの違和感が原因で身体検査にパスしておらず、まだ練習には参加していない。
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