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QBブレイディの代理人がコンバインで複数チームと対話

2020年02月28日(金) 09:55

ニューイングランド・ペイトリオッツのトム・ブレイディ【AP Photo/Elise Amendola】

トム・ブレイディの未来はこのオフシーズンの注目の話題であり続けている。それももっともなことに、2020年にブレイディがニューイングランド・ペイトリオッツのユニフォームを脱ぐ可能性は十分にある。

それはさらに現実に近づいているようだ。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地27日(木)に報じたところによれば、ブレイディの代理人が今週のNFLスカウティングコンバイン期間中にロサンゼルス・チャージャーズ、ラスベガス・レイダース、インディアナポリス・コルツなどのチームと面談を行うという。コンバイン中にチームが有望視しているフリーエージェント(FA)と会うのはよく行われていることだ。ブレイディのエージェントであるドン・イーとカーター・チャウはトップFAの一人であるディフェンシブタックル(DT)デービッド・オニエマータの代理人でもある。また、2人は制限付きFAになるチャージャーズのコーナーバック(CB)マイケル・デイビスも担当している。

ただし、リーグのスポークスマンはラポポートに「これらの対話の中で、チームは自分たちの選手についてしか話すことができない」と述べている。

しかしながら、『NBC Sports Boston(NBCスポーツ・ボストン)』のトム・カランは今月初め、ペイトリオッツがFA期間前にブレイディの代理人と話し合うチームに対して不正を訴えることはなさそうだと報じており、実際にペイトリオッツと話し合うまでにブレイディが自身のマーケットについて把握しておけるように、他のチームがそういった手に出ても問題ないという。

さらに、ペイトリオッツはブレイディ側と新契約についてまだ連絡を取っていない。ブレイディは現地3月18日(水)にFAになるが、ブレイディがオープンマーケットに出る前に、突如として時間は短くなっている。

ラポポートはブレイディが実際にはペイトリオッツの2020年のプランに含まれていると報じた。

ラポポートは『NFL Now(NFLナウ)』の中で「それも驚きではない。CBAは承認されていない。ペイトリオッツには今、交渉する理由がない。おそらくタンパリング期間になればより近づくだろう」と述べている。

新しい団体労働協約が承認に近づきながらもまだそれには至っていない段階では、必要なパラメーターが不定である以上、それも論理的なアプローチだ。一方で、ブレイディの長年のエージェントであるイーが率いるブレイディ陣営が、他のチームの申し出の方がペイトリオッツより魅力的で信頼できると考えるかもしれないというリスクもある。

ペイトリオッツとブレイディの間でしっかりしたコミュニケーションがとれていないこと、そして、その潜在的な効果が、今の状況につながっている。いずれブレイディがどこへ行き着くかはまだ分からない。今週のインディアナポリスでは、その前に多くの道が開けていることだろう。

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