ニュース

QBホイヤーが3度目のペイトリオッツ加入

2020年03月23日(月) 09:16

インディアナポリス・コルツのブライアン・ホイヤー【AP Photo/Gene J. Puskar】

クオーターバック(QB)ルームに大変革が起きているニューイングランド・ペイトリオッツに、馴染みある顔が戻ってくる。

34歳のQBブライアン・ホイヤーだ。

最後にペイトリオッツでプレーしたのは2018年だったホイヤーがチーム復帰に近づいていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地22日(日)に伝えた。契約の内容はまだ明かされていないものの、ラポポートは1年契約だと見られるとつけ加えている。

このニュースを最初に報じたのは『Boston Globe(ボストン・グローブ)』のジム・マクブライドだった。

ホイヤーはペイトリオッツからおよそ100万ドル(約1億1,000万円)を受け取る見込みであるのに加え、リリースされる前にインディアナポリス・コルツによって100万ドルを保証されており、インセンティブによって200万ドル以上を手にすることも可能だとラポポートは述べた。

「バックアップとして500万ドルや600万ドルをオファーする者がいたとしても、ブライアンはニューイングランドへ戻ることを望んだはずだ。彼らは先発として戦うチャンスを与えてくれたし、それこそ彼が求めているすべてだ」とホイヤーのエージェントはラポポートに語っている。

ホイヤーはバックアップの座を2019年ドラフト4巡目で指名されたジャレット・スティッドハムに奪われ、昨年8月にペイトリオッツからリリースされた。今後はスティッドハムとコーディー・ケスラーのいるデプスチャートに加わることになる。

トム・ブレイディが太陽の光あふれるフロリダ州タンパへと去ったことで、QBポジション――そしてチーム自体が――20年ぶりに新たなアイデンティティ探しに乗り出す不確定な状態となった。

ホイヤーの加入によってヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックの手の内が見えてくるわけではないが、すでにシステムに馴染みのあるメンバーを呼び戻したのは興味深い動きだ。それでも、チームが先発QBとしてドラフトや新たなホームを探している元ナンバー1QB(アンディ・ダルトン、キャム・ニュートン、ジェイミス・ウィンストン)らに目を向ける可能性はある。ただし、報じられるところによればウィンストンはターゲットにはならないようだ。

ホイヤーは最初にペイトリオッツに所属した期間(2009年から2011年)にブレイディのリリーフとして13試合に登場し、パス43回中27回成功、287ヤード、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録した。再びペイトリオッツのメンバーになった2017年から2018年には10試合でプレーし、パス7回中5回成功、49ヤードにとどまっている。

昨シーズンはコルツで4試合に参加したホイヤー。ジャコビー・ブリセットの代役として登場したシーズン第9週の戦績は168ヤードを投じてタッチダウン3回、インターセプト1回となっている。シーズン第10週にはマイアミ・ドルフィンズ戦に先発し、パス39回中18回成功、204ヤード、タッチダウン1回、インターセプト3回を喫して敗れた。

また、ペイトリオッツは元ニューヨーク・ジェッツのラインバッカー(LB)ブランドン・コープランドとも契約を結ぶ意向だという。

【A】