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セインツ加入はハーバード大学で学ぶようなものとQBウィンストン

2020年04月30日(木) 16:12

タンパベイ・バッカニアーズのジェイミス・ウィンストン【AP Photo/Mark J. Terrill】

州立大学で3年、タンパベイで5年を過ごしたクオーターバック(QB)ジェイミス・ウィンストンにはより高度な学習の準備ができている。

現地28日(火)にニューオーリンズ・セインツと1年110万ドル(約1億1,700万円)、最大470万ドル(約5億円)の契約を結んだウィンストンは『Instagram Live(インスタグラム・ライブ)』で行われたインタビューで、ニューオーリンズでドリュー・ブリーズ率いる一団と共にプレーすることをアイビーリーグでの学習にたとえた。

「ニューオーリンズ・セインツの一部になり、ドリュー・ブリーズ、テイサム・ヒル、ショーン・ペイトン(ヘッドコーチ/HC)、ジョー・ロンバルディコーチ(QBコーチ)、ピート・カーマイケルコーチ(攻撃コーディネーター/OC)たちと一緒にチームの一部となるんだ。その部屋のことを考えれば、QBのハーバード大学みたいだろ。エゴは忘れ、お金のことも忘れて、自分の家族のことや、キャリアについて考える。そうすれば、自分が本当に尊敬し、このゲームを始めたときから賞賛してきたドリュー・ブリーズという人物と同じ部屋にいること以上にいいことなんてなかった」

ウィンストンはブリーズのバックアップを務め、デプスチャートかスナップカウント、もしくはその両方でヒルにも次ぐ3番手につける可能性がある。そのことによってフィールドから遠ざかることになるかもしれない一方、ウィンストンにはこの競技において最も正確なQBと最もシャープな攻撃マインドの元で“見て学ぶ”機会が生じることになる。

より乱暴な言い方をすれば、ウィンストンのニューオーリンズ滞在はQBリハビリ的なものになりえる。ターンオーバーになりがちなガンスリンガーがブリーズというお手本を見てペイトンHCの指導を受け、よりスマートな決断をして、セインツを含む32チームに、先発QBとして自らの価値を証明する機会というわけだ。

セインツにはこういったケースの先例がある。昨年のシーズン第2週にブリーズが手を負傷した際、当時のセインツのバックアップだったテディ・ブリッジウォーターが代役を務め、先発した5試合で全勝した。このオフシーズンにブリッジウォーターはカロライナ・パンサーズと先発QBとして3年契約を結んでいる。ミネソタ・バイキングスで足に重傷を負い、先発の仕事を失ってから3年以上経っていた。

負傷ではなく、パフォーマンスの低迷とトム・ブレイディの存在によってタンパベイの支持を失ったウィンストンだが、ブリーズの新たなバックアップとして同じ結果を願っている。

「謙遜は栄誉に先立つという言葉がある。だから、謙虚でいないとね。ドリュー・ブリーズやニューオーリンズ・セインツと一緒にいられるなんて一生に一度のチャンスだし、次のチャンスが来たときのために準備する。ただ準備するだけさ」とウィンストンは語った。

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