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NFLとNFLPAがコロナ禍におけるCBA調整に合意、予定通りキャンプインへ

2020年07月25日(土) 07:56

【NFL】

数週間におよぶ話し合いと交渉を経て、NFLとNFLPA(選手会)が新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック中にプレーする上で必要となる基盤の内容に合意した。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはNFLPAの代表者による変更案の投票で賛成可決されたことを受け、両者は現地24日(金)午後に合意に至ったと報道。これにより、改定版CBA(団体労働協約)が正式なものとなり、トレーニングキャンプは予定通りベテラン勢が合流する7月28日に開始される。NFLPA執行委員会はNFLオーナーが金曜日に提示していた変更案に満場一致で賛成票を投じている。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは声明を発表し、「NFLクラブおよびNFL選手会はトレーニングキャンプ開始、2020年シーズン開幕に関する未解決の全問題を幅広く解決する協定に合意した。トレーニングキャンプは予定通りに開始される」と述べた。

「われわれはファン、選手、クラブ、リーグ関係者のリスクを最小限にすべく設計された包括的なプロトコルを開発するために協力して取り組んできた。それらの計画はNFLおよびNFLPAの医療管理責任者の指導の下、CDC(米疾病対策センター)をはじめ、多数の州および地元の公衆衛生担当者など、独立した医療公衆衛生専門家によって精査され、承認されたものである。今シーズンが新しく付加的な難題に直面することは疑いの余地がないものの、われわれはスーパーボウルまで、安全かつ完全なる2020年シーズンの遂行を約束する」

NFLネットワークのトム・ペリセロが事前に報じたところによれば、合意された協約には16名の練習生を容認すること、今回のパンデミックを踏まえてハイリスクや一般的な懸念によりプレーしないことを選択できるオプトアウト(期日は追って決定)、2020年プレシーズンの非実施などが含まれているとのこと。

ラポポートによると、トレーニングキャンプは20日間のランプアップ期間を設け、パッド練習は最大14日間になる見込みだという。

財政面に関しては、NFLが新型コロナウイルスの世界的流行における影響で生じた2020年の歳入不足を2021年から4年にわたって分散させる。サラリーキャップは2020年が1億9,820万ドル(約210億3,400万円)で変更なしだったものの、2021年は少なくとも1億7,500万ドル(約185億7,200万円)となる。オーナーらが2021年のミニマムキャップを1億6,500万ドル(約175億1,100万円)から1億7,500万ドルに上げ、2020年の800万ドル(約8億4,900万円)のキャップ削減要請を取り下げたことを受けて、NFLとNFLPAが合意に至ったとペリセロは付け加えている。

予想されているほど財政面の減収が多くなかった場合は、2021年のキャップが1億7,500万ドル以上になるようだ。最低価格を決めることで、チームらはベースラインを設定して財政的な計画を立てることが可能になる。

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