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チーフスOGターディフがオプトアウトを選択

2020年07月25日(土) 23:01

ローレント・デュバニー・ターディフ【AP Photo/Mark Humphrey】

カンザスシティ・チーフスの先発オフェンシブガード(OG)ローレント・デュバニー・ターディフが自らの意志で2020年シーズンから身を引くことを明らかにした。

アクティブなNFL選手の中でただ1人、医師の資格を持つ29歳のターディフは『Twitter(ツイッター)』への投稿で、オフシーズン中に故郷のモントリオールに近い長期ケア施設で新型コロナウイルスとの戦いに加わった経験がそう決意させたと説明している。

「これは俺の人生で最も難しい決断の1つだった。でも俺は自分の信念に従い、自分個人が正しいと信じることをするべきなんだ」と彼は記した。「そういう理由で、俺はリーグとNFLPA(選手会)の間で取り決められたオプトアウト・オプションを行使することを決め、正式に2020年のNFLシーズンからオプトアウトすることにした」

彼の言葉は続く。「このオフシーズン中に最前線にいたことで、俺はこのパンデミックと、それが個人や健康管理システムに与えるストレスについて異なる観点を持つようになった。自分が好きなスポーツをするためだけに、コミュニティーの中でウイルスが伝染する可能性を広げるなんてことは俺にはできない。リスクを取るとするなら、俺は患者をケアすることで取りたいと思う」

現地24日(金)にNFLとNFLPA間で合意が結ばれたばかりであり、自主的にオプトアウトを選んだ選手たちには15万ドル(約1,600万円)が支払われ、契約は保留されることになると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは伝えた。オプトアウトは協約の成立から7日以内に申請する必要があるとも付け加えている。

2014年に6巡目でチーフスに指名されたデュバニー・ターディフの投稿は、チームの“サポートと理解”への感謝の言葉で締めくくられていた。来るシーズンでプレーを見送ると発表した選手は彼が1人目だ。

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