ジェッツ、オールプロSアダムスをシーホークスにトレード
2020年07月26日(日) 22:43緊張をはらんだ数カ月を経て、ニューヨーク・ジェッツとオールプロ選出のセーフティ(S)ジャマール・アダムスの抗争にようやく決着がついた。
ジェッツは不機嫌なスターディフェンシブバックと2022年の4巡目指名権をシアトル・シーホークスに差し出し、代わりにSのブラッドリー・マクドゥーガルドと2021年の1巡目、3巡目指名権、そして2022年の1巡目指名権を手に入れたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。シーホークス側がその後トレードを発表し、身体検査をもって取引は成立することになると付け加えた。
この発表から間もなく、ジェッツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスが声明を出しており、そこには次のように書かれていた。「このトレードは次の2年間で複数の1巡目指名権を使ってわがチームを改善する素晴らしい機会を与えてくれるものであり、また未来に向けてこのチームを組み立てていくフレキシビリティを与えてくれるものである」
さらに、チームは”ジャマール・アダムスがジェッツで実りあるキャリアを長く続けられることを重視した”ものの、”新たなオファーや状況に備え、適応に前向きになることが重要”であることも理解していたという。「常々言ってきたように、私の仕事は要請に耳を傾けることであり、このオファーはどうしても無視できないものだった」とダグラスは付け加えた。
ジェッツとの長期契約が実現せず、いら立ったアダムスが正式にトレードを要求したのは6月のこと。以来、ヘッドコーチ(HC)のアダム・ゲイズと守備コーディネーター(DC)のグレッグ・ウィリアムズが仲裁を試みたものの、アダムスとチーム幹部の関係は悪化の一途をたどった。
現地24日(金)、アダムスが『New York Daily News(ニューヨーク・デイリー・ニュース)』のインタビューでゲイズとダグラスを非難し、ゲイズはジェッツを”約束の地”に導くような”正しいリーダーではない”と名指ししたことで対立は沸点に達したと見える。彼はまた、自身の契約状況へのダグラスの対処にも疑問を呈し、チームが自分を監視して忠誠を確かめようとしたのは”非常に侮辱的”だと述べた。
シーホークスでアダムスはエキセントリックなHCピート・キャロルとDCケン・ノートンJr.の下でプレーし、昨年初めて(控えとしてではあるが)プロボウルに選出されたSクアンドレ・ディッグスを含むバックエンドに仲間入りする。
アダムスは以前から、勝つことを願って物事を正しく行うチームにいたいと主張し続けてきた。2011年を最後にシーズン負け越しがなく、超一流のロースターとコーチングスタッフを有するシーホークスなら、間違いなく彼のお眼鏡にかなうはずだ。
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