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チーフスQBマホームズ、オプトアウトを選んだOGターディフを支持

2020年07月26日(日) 23:05

カンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Patrick Semansky】

NFLとNFLPA(選手会)がトレーニングキャンプについて合意を結んでから間もなく、カンザスシティ・チーフスのオフェンシブガード(OG)ローレント・デュバニー・ターディフは2020年シーズンからオプトアウトすると発表した最初の選手となった。

デュバニー・ターディフの発表から24時間以内にスーパーボウルの覇者チーフスはキャンプを開始している。彼らのスーパースタークオーターバック(QB)パトリック・マホームズはデュバニー・ターディフの決断にショックを受けたと認めつつも彼を支持し、その判断に敬意を払うと述べた。

「誰だってびっくりするよ。でも同時に彼の判断をリスペクトする」とマホームズは『Zoom(ズーム)』を使った記者会見で現地25日(土)、メディアに語った。「彼は新型コロナウイルスで苦しむ人々と日々一緒に最前線で働いてきて、そのために時間と労力をささげてきたんだ。彼はそれがどういうことかを理解していて、そこに残ることを選んだ。そこで力になり続けたいと望んだんだ。きっと難しかったと思うよ。でも、自分の考えは置いておいて、コミュニティーと世界を助けるためにベストだと感じることをすると決めた彼の決断をリスペクトする」

カナダのマギル大学で医学部を卒業した29歳のデュバニー・ターディフは、新型コロナウイルスのパンデミックの中、長期ケア施設で雑役係として働いてきた。

チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、もう一つの仕事を犠牲にしてでもその道を選んだデュバニー・ターディフの決断への称賛を熱く語った。

「(医師というのは)与える人々だ。自分たちは受け取らず、人々に与え、治療する。彼らはわれわれの幸福を願ってくれる。ラリーにはその素質がある。その最たるものが、これだ。彼の仕事への献身ぶりは崇高であり、彼の未来と、彼が救う人々にとって素晴らしいことだ。私も心から応援したい。先日、彼と会う機会があって、素晴らしい話ができた。選手たちも支持している。ベテラン選手たちも、コーチたちも彼を支持している」とリードは述べた。「私もとてもうれしいし、誇らしいよ」

他のチームメイトたちと話しても、デュバニー・ターディフの選択とその理由には支持する声しか聞こえてこないとマホームズは述べた。

「俺が話した全員が、彼の決断を100%リスペクトすると言っている」とマホームズは言う。「ラリーはフットボールを愛しているけど、他の情熱のことも愛していて、医者であることはものすごく大切だ。特に今は世界がこんな状況だからね。難しかったと思うよ。彼だって俺たちとここにいたいはずだし、俺たちの一員でいたい、みんなの一員でありたいと思っている。でも同時に、彼は世界をもっといい場所にするために何かをしたいと考えたんだ。実際そうしていると思う。彼は今の状況を直接目にして、自分がそこにいなければいけないんだと理解した。だから俺たちはそれをリスペクトし、できる限りのサポートをする」

マホームズ個人は新型コロナウイルスについて、いくらか不安を感じていることを認めたが、トレーニングキャンプのためにアローヘッド・スタジアムに来てからは対策に満足し、安心感を得ていると述べた。

「それはもちろん、不安は少しある」とマホームズは述べた。「全然ないなんて言ったらうそになる。でも同時に俺は昨夜と今日、施設内を見て回って、全てのプロトコルや(スポーツ医学兼パフォーマンス責任者の)リック(バークホルダー)と他の人たちが講じた安全対策を見たら、思っていた以上にほっとしたんだ。俺たちが安全でいられるようにNFLとNFLPAができる限りの対策をしてくれたのは知っている。こんな時だけど、安全で、健康でいられるように考え得る限りベストな状況に自分がいるんだって分かって、何だか精神的に安心したんだ」

デュバニー・ターディフの不在は、2年連続でスーパーボウルのタイトルを狙うチーフスにとって今後重くのしかかるかもしれない。デュバニー・ターディフは6年のNFLキャリアで5年間、先発右Gを務めてきた。昨年のレギュラーシーズンでは14試合に先発している。彼の代役として名前が挙がっているのはライアン・ハンターとアンドリュー・ワイリーだ。

「本当はラリーにいてほしいか? もちろんだ」とリードは述べた。「だが彼がそう決めた理由は理解している」

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