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息子が闘病中のジャイアンツOTソルダー、2020年をオプトアウト

2020年07月30日(木) 11:04


ニューヨーク・ジャイアンツのネイト・ソルダー【AP Photo/Adam Hunger】

ニューヨーク・ジャイアンツのタックル(T)ネイト・ソルダーが2020年シーズンをオプトアウトする。

この決断を発表した際、ソルダーはガンの闘病中である息子と、その生まれたばかりの弟、さらに自身のガンの闘病歴に触れている。2015年、ソルダーはかつて精巣ガンの診断を受けたことを明かしていた。

自主的にオプトアウトした選手は15万ドル(約1,600万円)のサラリーを前払いされ、契約は保留される。ハイリスクと判断された選手は前払いに含まれない35万ドル(約3,700万円)の支給を受け、2020年をキャリアイヤーとしてカウントされ、契約も保留される。

息子がガンと戦っていることから、ソルダーは常に今季をオプトアウトする可能性のある選手の一人と見られてきた。5歳のハドソン君は3カ月の際に両方の腎臓にウィルムス腫瘍があると診断されている。昨年、ハドソン君は腫瘍を切除する手術を受け、3巡目の化学療法を開始した。

32歳のソルダーはチームとの契約をあと2年残しており、各シーズンのベースサラリーは990万ドル(約10億4,000万円)となっている。この契約は2021年と2022年に保留されることになる。

ジェネラルマネジャー(GM)のデイブ・ジェトルマンは「われわれは人間として、選手として、ネイトに大きな敬意を払っている。今日、彼が電話してきたとき、私は彼に信念(faith)、家族(family)、フットボール(football)だと話した。彼は自分の家族にとってベストであることを行っている」と述べた。

ジャイアンツは未来のLTであるアンドリュー・トーマスをドラフト1巡目で指名している。今回の動きによって、ルーキーがソルダーの助けなく、クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズのブラインドサイドを固めるよう要請されるかもしれない。ソルダーは昨年にしばしば苦戦していたものの、ベテランらしい腕前で知られている。3巡目のマット・パートが先発の座を勝ち取れば、ビッグブルーがタックルの両スポットに新人を起用する状況もあり得る。

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