バージニア工科大学のCBケイレブ・ファーリーが今季をオプトアウトしドラフトへ準備
2020年07月30日(木) 13:48バージニア工科大学のコーナーバック(CB)であるケイレブ・ファーリーが、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる危険にさらされている2020年のカレッジフットボールのシーズンをオプトアウトし、2021年のNFLドラフトに向けて準備を進めることを明かした。
現地29日(水)に自身の『Instagram(インスタグラム)』に投稿した動画の中でファーリーはこの決断を発表し、健康状態に対する不確実性について触れた。彼の母親であるロビンは乳がんとの長い闘病生活の末、2018年に亡くなっている。
「もう一人の親や愛する人を失うわけにはいかない」とファーリーは語った。「競技者としての僕は今シーズンもプレーしたくて仕方ないけれど、心の中に引っかかっているものを無視することはできない。自分の心が一番安らぐ決断をしなければならなかった」
彼を筆頭に最終的には多くの学生選手がオプトアウトする可能性がある。エージェントもNFLのスカウトも同様に、ドラフト候補選手がカレッジレベルでもう1シーズンプレーすることを見送るのではないかと予想している。その背景には、新型コロナウイルスの脅威によってカレッジフットボールは今シーズンに多くの課題に直面し、すでに主要カンファレンスの中止によってカンファレンス外の試合も中止に追い込まれている現状がある。
ファーレーは2019年にオールACCのファーストチームに選出されており、けがにより2試合を欠場したにもかかわらず、4回のインターセプトを含むパッシングディフェンス16回をマークしてリーグトップの成績を残した。本来なら今秋に4年目のジュニアになる予定であり、『NFL.com』のドラフトアナリスト、チャド・ロイターは次のレベルへの展望を高く評価している。
「自分よりも大柄なNFLレシーバーにもアウトサイドでマッチアップできるくらいの体格と身長があり、ターンオーバーを生み出す手腕も持っている」とロイターは話した。「ゾーン内でボールを見つけて潰しに行く意識が見られる」
NCAA(全米大学体育協会)の試合は早ければ8月29日の開催を予定しているが、カンファレンスのコミッショナー陣は延期や追加の中止を含む他の選択肢を引き続き検討している。Big Ten、Pac-12、SECの各カンファレンスは、選手がオプトアウトしても奨学金とチームとの良好な関係を維持できる旨の声明を出している。
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