QBタゴヴァイロアが身体検査に合格、キャンプ開始へ
2020年07月30日(木) 14:351週間前、クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアは出陣準備が整っている旨を語っていた。その宣言を医師の診断が裏づけている。
マイアミ・ドルフィンズのヘッドコーチ(HC)であるブライアン・フローレスは現地29日(水)、タゴヴァイロアが身体検査に合格し、トレーニングキャンプ開始にあたってPUPリスト入りを免れてキャンプにフル参加する予定だと報道陣に語った。
「彼は身体検査にパスした。練習の際、彼をそこに見ることになるだろう」とフローレスが話したと『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』のアダム・ビーズリーが伝えている。
「彼はPUPに入っていない。今後2週間が順応期間になるだろう。身体強化および調整とウォークスルーが行われる」
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックの影響で今季のスケジュールは調整されており、タゴヴァイロアがすぐにフィールドに出て何時間ものフットボールワークをこなす準備をする必要はまだない。
アラバマ大学での最終シーズンを終わらせた股関節の大けがから復帰中だったタゴヴァイロアにとって、これは理想的な状況だった。NFLでの未来も疑われていたものの、厳しいリハビリテーションプログラムを経たタゴヴァイロアを4月にドルフィンズが全体5位で指名している。
今、フォーカスはいかに速くタゴヴァイロアがプロのゲームに順応できるか、そして、第1週にフィールドに立つためにどれだけ準備を整えられるかに移っている。タゴヴァイロアが先発だとフローレスHCが宣言することはなく、8月中旬を迎える前にそうすることもやはりないだろうが、いずれはタゴヴァイロアがフランチャイズの将来を担うQBになるだろう。プレシーズンゲームがなくなり、第1週に向けて試合形式を経験するチャンスが失われた以上、まずはドルフィンズの仲間の間でゲームスピードに、もしくはゲームスピードに近いものに慣れることが必要だ。
フローレスHCはまさにそれがタゴヴァイロアにとって最も重要だと語っている。
『Sun Sentinel(サン・センティネル)』によれば、フローレスHCは「皆トゥアについて語りたがる。それは理解している。彼は若き選手であり、シーズンについては考えずに一日一日を大切にすることが必要だ」と述べたという。
2020年にも戻ってくるベテランのQBライアン・フィッツパトリック――昨シーズンのドルフィンズのリーディングラッシャー――は、その中で未熟なタゴヴァイロアにとっての経験豊富な理性の声になることも、その行く手を導く灯台の明かりとなることもできる。フローレスHCは誰かに安心感を抱くことがあるかと尋ねられて「人はいつでも競争を求めるものだ」と義務的に答える一方、昨シーズンを5勝11敗で終えたロースターには安心感を抱く余地などないとも強調している。
トゥア時代はこのキャンプから始まる。第1週がやってくるのはまだ先のこと
【A】