肘のけがはQBとして初めての類とベン・ロスリスバーガー
2020年08月05日(水) 22:38ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガーは、少なくとも彼自身が信じるところによれば、これまでにNFLのクオーターバック(QB)が誰も成し遂げられなかったことに挑戦しようとしている。
シーズン中断を強いられる手術が必要となった肘のけがは、一般的に野球のピッチャーに見られるような肘のUCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)の損傷ではなかったと、ロスリスバーガーは現地4日(火)に記者団に対して話した。ロスリスバーガーの説明によると、彼の肘は5つある屈筋腱のうち3 つが断裂し、このようなけがから復帰しようとしたQBはこれまでにいないとのことだ。
やせて身軽になったロスリスバーガーは“ビッグ・ベン”というよりは“ほっそり・ベン”として復帰する。『NFL Network(NFLネットワーク)』のアディティ・キンカブラワによるとロスリスバーガーは“この年で若いと感じることができるのなら”確かに若返った気分だと話したという。そしてロスリスバーガーは優勝をも狙っている。
「俺はまだロンバルディを手にしたい」とロスリスバーガーは『The Athletic(ジ・アスレチック)』のエド・ブシェットに話した。「しかも1つではない」
スティーラーズが2年続けてポストシーズンへの進出を逃し、ロスリスバーガーが実際に若くなったわけではないことを踏まえると、この考えをあざける人がいるかもしれない。だが1年を故障者リストで過ごしたロスリスバーガーは「もう見ているのは嫌だということを知った」と発言しており、試合に出られることへのありがたみを知り、フィールド上での成功に向けた意気込みを新たにしたようだ。
ロスリスバーガーは「自分の思うように闘いたいと思っているけれど、必ずしもそうならないことを競技者であれば誰だって知っている」と『The Athletic(ジ・アスレチック)』のブシェットに語った。「俺はまだそんな時期だとは思っていない。この先10年とは言わないけれど、まだ数年はプレーできると強く感じている」
正確に後どれくらいかはまだ分からない。分かっているのは、彼が戻るチームには潜在的な鍵を握るタイトエンド(TE)のエリック・エブロンが追加され、ワイドレシーバー(WR)のアントニオ・ブラウンが去って以来、初めてレシーバー陣が整いつつあるということだ。
今オフシーズンにたくさん投げてきた彼の腕を試す必要はないが、それでもトレーニングキャンプではランニングバック(RB)へのピッチ数を見られることになる。たとえスティーラーズのヘッドコーチ(HC)であるマイク・トムリンがプレーすることを許さなかったとしても、自分の限界を試すことのできるプレシーズン中の試合があれば良かったのにとロスリスバーガーは火曜日に語った。
そのためには9月まで待つしかない。そこからロスリスバーガーは複数のタイトルを再び追い求めるだろう。
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