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新型コロナにかかり、オプトアウトも考えたブロンコスOLBボン・ミラー

2020年08月06日(木) 00:11


デンバー・ブロンコスのボン・ミラー【AP Photo/David Zalubowski】

4月に新型コロナウイルスに罹患(りかん)した経験を最初に語った大物NFL選手の1人がボン・ミラーだった。ウイルスのために彼は今シーズンからオプトアウトすることも考えたという。

ぜんそく持ちのミラーは、もし再び新型コロナウイルスに感染したらどうなるだろうということを考えながらオフシーズンを過ごした。しかし、再感染の可能性はNFLのプロトコルによって軽減されたと判断したという。

ウイルスに感染し、臭覚と味覚を失ったミラーは食欲も低下してしまい、体重が6.8kgも減ったと明かした。また、トレーニングで体力やスタミナを取り戻すのにもしばらく時間がかかったと付け加えている。

それを乗り越えたことで彼は自身のキャリア、リーダーシップの役割と、これから自分がどんな人間、そして選手になりたいのかを考えるようになった。

「前よりみんなに愛していると伝えるようになった」とミラーは『Associated Press(AP通信)』に語っている。「“愛してるよ、ありがとう”って言うのにためらいは感じない。だって何があるかなんて分からないし、こんなご時世だけに、みんなに愛を伝えるのは俺の義務だって感じるんだ」

ウイルス感染に加えて、2つの大きな要因が彼の熟考につながったという。彼は故コービー・ブライアントの著書“The Mamba Mentality(マンバ・メンタリティー)”を読み、仲間に多くを要求するコービーのことを同僚たちがとてもリスペクトしていることに驚かされたという。また、療養中にはドキュメンタリーの“マイケル・ジョーダン: ラストダンス”を見て、自分のリーダーシップについて内省するようになった。

「マイケル・ジョーダンは自分自身でやらないことをチームメイトに要求することはないと言っていた」と語るミラー。「だから、俺ももっと頑張って、もっとハードにプッシュして、調子を取り戻さなきゃなと思ったんだ。たくさん食べて、栄養を取らなきゃなって」

こうした内省を経て、彼はもっと良いリーダーにならなくてはいけないと結論を出した。過去にはその役割をジェネラルマネジャー(GM)のジョン・エルウェイや元チームメイトのデマーカス・ウェアに任せればいいと思っていたこともあったと打ち明けている。

今は違う。

彼は自らのやり方で先頭に立つことを決めた。

「以前の俺はそのプレッシャーからどこか逃げていた」とミラーは述べた。「俺は自分のやり方でリードしてみせる。そして・・・楽しいリーダーになりたい」

健康を取り戻し、復活のシーズンを期すミラーによって、デンバー・ブロンコスはAFCのプレーオフを混乱させるダークホースになるかもしれない。

【M】