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元オールプロOLでNFLの名アシスタントコーチだったハワード・マッドが死去

2020年08月13日(木) 14:20


ハワード・マッド【AP Photo/Michael Perez】

元オールプロのラインマンであり、39シーズンにわたってNFLでコーチを務めてきたハワード・マッドが現地12日(水)に天に召されたことを、マッドの家族が公表した。7月末にバイクの事故にあって複数のけがを負っていたマッドは、家族に見守られて息を引き取った。78歳だった。

50年近くをNFLで過ごしたマッドは、1964年にサンフランシスコ・49ersのオフェンシブラインマン(OL)としてキャリアを歩み始め、1970年にシカゴ・ベアーズで選手としての歴史に幕を引いている。

しかし、すぐにオフェンシブライン(OL)での仕事が始まり、49ers、サンディエゴ・チャージャーズ、シアトル・シーホークス、クリーブランド・ブラウンズ、カンザスシティ・チーフス、インディアナポリス・コルツ、フィラデルフィア・イーグルスでOLコーチを務めた。12年を過ごしたコルツ時代が最も長く、その間にチームが第41回スーパーボウルを制するのを助けている。

2012年にコーチ業から引退した7年後、一時はコルツのシニアオフェンシブアシスタントを務めたマッドだが、2019年シーズン開幕前にこの職を退いた。

コルツのヘッドコーチ(HC)であるフランク・ライクは水曜日、報道陣に対して「ハワードには深い愛と尊敬を抱いている」と語った。

「私はここコルツでコーチとしてチャンスをつかんだ。すぐに思い起こされるのは私がオフェンシブクオリティコントロール(コーチ)だったときと、クオーターバック(QB)コーチだったときだ。ペイトンと働いているとき、私はいつもハワードのオフィスに行って、ランゲームやQBに関することについて話していた。あるとき彼のオフィスに行くと、彼は何度も何度も言葉を浴びせてくるんだ。私はついに反撃してやった。あれはいい一撃だった。私は彼をやり込めたのさ。私が言い終わってから、彼は突然笑い始めた。そして言ったんだよ、気に入ったってね。私が大好きなのはそういうところだ。彼は昔からのボールコーチだった。われわれの思いと祈りは、彼とシャーリー(マッド夫人)の元にある。ただ多くの愛と尊敬をハワード・マッドに」

遺族によればマッドの人生を称える会は後日開催されるという。花を贈る代わりに、それぞれが良いと思うチャリティーか、マッドが好んでいた“Indianapolis Great Pyrenees Rescue(インディアナポリス・グレートピレニーズ・レスキュー)”に寄付することを残された家族は望んでいる。

「安らかに、ハワード・マッド。ハワードは短いキャリアの中で本当に素晴らしい選手だったし、その後はこのゲームでも史上最も偉大なOLコーチの一人になった。彼は47年にわたってわれわれのリーグでさまざまなチームに貢献したが、彼は常に一人のコルトだった」

「コーチ、あなたからは本当にたくさんのことを学んだ。カレッジコーチであることからNFLコーチであることまで。それがどう成されるか、あなたは私に教えてくれた。あなたは素晴らしいメンターであり、良き友だった。あなたがいないなんて!! RIPハワード・マッド」

「僕の考えでは、ハワード・マッドはNFL史上最高のOLコーチだ。僕はいつでも彼をその座につける。・・・彼を恋しく思う人が大勢いる。すごくたくさんの人が僕のように、彼のためにプレーできたことを感謝しているだろう。 ペイトン・マニング」

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