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Sトーマスの代わりはエリオットが適任と確信するレイブンズ

2020年08月29日(土) 08:24

ボルティモア・レイブンズのデション・エリオット【AP Photo/Julio Cortez】

2020年シーズンのキックオフまで1カ月足らず、ボルティモア・レイブンズはすぐにアール・トーマスを忘れ、3年目のセーフティ(S)デション・エリオットを先発ラインアップに投入した。

冗舌なエリオットはスーパーボウルを目指すチームで重責を担うことについてあまり不安はなさそうだ。

「アールと彼のプレーはリスペクトするけど、アールのことは心配していない。俺が考えているのは自分のことと、ここでチームメイトたちのために俺が何をできるかだ」とエリオットは『ESPN』に語った。「俺は自分のプレーをするし、俺たちは必ず偉大であろうと努力する。そのために俺がしなきゃならないことがあるなら何でもやってやるさ。インターセプトが8回だろうが、10回だろうが、0回だろうが、チームを偉大にするためにできることを何でもして、最終的なゴールを達成するために、勝たなきゃならない全ての試合に勝つ。それしか考えていない」

テキサス大学から2018年のドラフトで6巡目指名を受けたエリオットは、レイブンズでの最初の2シーズンで大きなけがに見舞われた。ルーキーシーズンではプレシーズン中に前腕を骨折し、開幕前からIR入りした。昨年は6試合に出場し、タックル6回とパスディフェンス1回を記録したが、今度は膝を負傷して再びIR入りした。

そうしたけがにもエリオットのうぬぼれは一向に衰えることなく、彼の前腕にある”ジョーカー”のタトゥーがそれを象徴している。

「”ジョーカー”と一緒だよ、何がどうなるかなんて分からない」とエリオットは述べた。「俺たちはクレイジーに、ワイルドになり、自分たちの仕事を遂行する――何があろうと関係なく」

レイブンズがディフェンスのバックエンドに必要としているのはワイルドな誰かではなく、仕事ができる確実なタックラーだろう。守備コーディネーター(DC)のクリス・ヒューイットは、エリオットにポジションを引き継ぐ準備はできていると強調する。

「彼は確かに自信に満ちた若者だ――時に自信過剰なほどだ」とヒューイットは述べた。「だが彼はいかなる試みに対しても自信を欠くことがない。そういうタイプの子どもなんだよ。とにかく元気がいい。建物に入ってきた時から、いつでもいける状態だ。フィールドに出れば、残りのディフェンスにエネルギーを分け与える。そういうタイプの人間だ。私は彼のプレーの仕方がとても好きだよ」

ヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーも同様の見解だ。

「彼の番が来た」とハーボーは述べた。「さあ、始めようではないか」

レイブンズがトーマスからシームレスに移行するためには、エリオットの健康を保つ力が鍵となる。7度のプロボウラーのトーマスも昨年のチームに完璧にフィットしていたわけではなかった。しかし、彼らはディフェンスをよく知るエリオットがその穴埋めになることを期待している。

さもなければセカンダリーに埋もれていただろうエリオットが元オールプロの代役というチャレンジに立ち向かえるのかどうか、全ての目が彼に注がれることになる。

【M】