バックフィールドではRBピーターソンに頼り続ける意向のライオンズ
2020年10月01日(木) 16:41デトロイト・ライオンズは近年、2巡目の指名権を2回使ってランニングバック(RB)の選手を獲得している。しかしながら、このポジションをけん引しているのは、シーズン開幕の6日前に加入した35歳のエイドリアン・ピーターソンだ。
第3週になって、ライオンズのバックフィールドをリードするのはRBケリオン・ジョンソンでも、ルーキーのRBディアンドレ・スイフトでもなく、ピーターソンであることが明白となった。現地27日(日)に26対23でアリゾナ・カーディナルスを下した試合では、ピーターソンがスナップ38回でプレーし、18回のジョンソンと5回のスイフトを大きく引き離した。また、ベテランのピーターソンが23回のキャリーで75ヤードを稼ぐ中、ジョンソンは3回のキャリーで16ヤード、スイフトはパスキャッチャーとしての役割に留まっている。
火曜日に攻撃コーディネーター(OC)のダレル・ベベルがコメントした内容によると、今後もピーターソンに大役が任される可能性が高いといえる。
「彼らが何をやって、何をやっていないかではない」とベベルは『ESPN』に話した。「われわれはただ、彼らの強みを引き出してそれぞれが成功できるようにしたいだけだ。スイフトを見ただろう。彼の出番はあまりなかった。これからは機会を増やして、もっと彼を巻き込んでいきたいと考えている。たった1回のキャッチのプレーだったが、それでもいい形でキャッチからランして、速さと爆発力が見て取れた」
「彼らをうまく使い続けて、それぞれを最高の場面で起用することが大切だ」
黒星を喫した最初の2試合でライオンズはコミッティーアプローチを採用していたが、勝利を収めた日曜日の試合では先発したピーターソンに試合の大半を任せた。ベテランの彼は、現時点で1回のキャリーにつき平均4.9ヤードを今シーズンに記録している。このペースでいくと、ミネソタ・バイキングス時代に1回のキャリーにつき平均6ヤードをマークし、NFL年間最優秀賞を獲得した2012年以来の高成績を叩き出す可能性がある。
ディフェンスの穴を見つけてヤード数を稼ぎ、主導権を握るピーターソンの能力は、ファーストダウンランにこだわるベベル好みのオフェンスにはまっているのかもしれない。
シーズンを通して35歳のピーターソンを消耗させてしまうかもしれない、などといった心配はライオンズには全くないようだ。
「この男は化け物だ。限界の壁にいつぶつかるのか、そもそもそんな壁があるのかも分からない。常にもっと多くのことを求めてくる」とベベルは語った。「彼のコンディションは最高だ。しっかりと自分の体をケアしている。成功のために些細なことを怠らないんだ」
「それがいつになるかは分からないが、彼はボールを求めている。われわれも彼がボールを手にすることを望んでいる。ケリオンやスイフトと交替させながら全力で戦って、結果はそれからだ」
ピーターソンはRBとしてのヤード数を少しでも多く積み上げて、エミット・スミスが持つ史上最多ラッシング記録を抜きたいと思っている。どうやらその機会をライオンズで得たようだ。このまま順調にいけば今シーズンで1,114ヤード達成が見込まれ、1,000ヤード以上をマークした最年長プレーヤーであり、殿堂入りを果たしているジョン・リギンスを超えることになる。
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