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過去に対する批判を皮肉で返すパッカーズQBロジャース

2020年10月07日(水) 11:56


グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Butch Dill】

グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが目を見張るような――歴史的といってもいいくらいの――パフォーマンスを見せている。本人もチームのオフェンスがどれだけうまくいっているかを謙遜するつもりはないようだ。

ヘッドコーチ(HC)にマット・ラフルアーを迎えて2年目になるパッカーズは、スーパーボウル時代における1試合あたりの得点記録を塗り替える勢いだ。現時点でマークしている1試合につき平均38点は、2013年にデンバー・ブロンコスが記録した平均37.9点を上回っている。昨季に比べて2020年は1試合平均14.5点、100ヤード以上の成長を遂げており、ロジャースのパサーレーティングは128を超えている。

4試合を通してインターセプトなしで12回以上のパッシングタッチダウンを決めているのは1948年以降で4人目、過去8年では3人目となる。ロジャースがシーズン初めの4試合で12回のパッシングタッチダウンを記録したのはこれが2回目だ。

ロジャースにとってもパッカーズにとっても落ち目の年になるような気配はない。だが、ロジャースのタッチダウンパスが30回を下回り(タッチダウン/インターセプト比率は26対4)、パッシングヤードも4,000ヤードをわずかに超える中でチームを13勝3敗に導いた昨季を、そのように見ている者もいる。過去のシーズンが落ち目だった可能性はあるかと聞かれたロジャースは、さわやかに皮肉を返した。

ロジャースは『The Pat McAfee Show(パット・マカフィー・ショー)』に出演した際に「すべてのチームは違うし、シーズンもその年によって違う」と話している。

「より多くの成功を収められるか、その逆になるかはその年の状況によって毎回変わってくる。ただ、似た条件の中で2年目を迎えられるのは確かに有利だ。今年は去年よりやりやすいよ。でも、俺の過去のシーズンが落ち目だったと話しているのを聞くと笑っちゃうね。だって俺の落ち目の年でさえ、他の大半のQBが活躍できたと思った年と同じくらいの結果を残しているわけだから」

この反応にマカフィーとその仲間(元パッカーズのラインバッカーA.J.ホークを含む)からは大爆笑が起き、ロジャースはこれに対して一言。

「ただの事実さ」

パッカーズはラフルアーHCのもとでまたしても派手なスタートを切っている。HCとして通算17勝3敗、勝率0.850の記録を持つラフルアーHCは、初めてHC(最低20試合を指揮)を務める者としてNFL史上トップの部類に入る。一方のロジャースは、将来カントンでゴールドのジャケットを身にまとうに違いない。

今のパッカーズの勢いが衰える様子はまったくなく、この先もなめてかかったら痛い目にあうだろう。

【R】