ドルフィンズがQBタゴヴァイロアを先発に指名
2020年10月21日(水) 09:20マイアミのチューズデー(火曜日)がトゥアズデーになった。
現地20日(火)、マイアミ・ドルフィンズが新人クオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアを先発に指名した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えている。ドルフィンズはバイウイークを送っており、ロサンゼルス・ラムズと11月1日(日)に対戦するまでにタゴヴァイロアには準備する期間が通常よりも長くある。
ベテランQBライアン・フィッツパトリックがドルフィンズを今季3勝目に導いたばかりのタイミングで、なぜ今なのかという疑問に対し、情報元はペリセロに“ただ、その時が来た”とシンプルに答えたという。
ペリセロはNFLネットワークで「彼らは今だと感じている。トゥア・タゴヴァイロアは昨年、アラバマ大学での最後の年に股関節に大けがを負ってから随分たち、練習で自分に何ができるかを見せ、準備するためのプレシーズンがない中でオフシーズンに失ったものを訓練で補ってきた」と説明している。
「そして、限られたものだったにしろ、去る週末に最初のゲームアクションを見た彼らは、今がトゥアにとってちょうと良いタイミングだと信じている。バイウイークでもあるし、トゥアに身体的な部分以上に、メンタル的な部分で準備期間を少し長く与えることができる」
4月に行われたNFLドラフトの全体5位で指名を受けたタゴヴァイロアは、アラバマ州タスカルーサからマイアミまで逆風の吹く道のりをたどった。元アラバマ大学のスターQBであるタゴヴァイロアは自身のけがと戦い、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによってドラフト前のプロセスではフィールド上のワークアウトができず、代わりに全32チームにオーディションテープを送っている。
シンシナティ・ベンガルズが全体1位で指名したのはタゴヴァイロアではなくジョー・バロウだった。タゴヴァイロアは全体5位でマイアミへと向かう。そして、バロウのようにシーズン第1週からフィールドに立つ代わりに、タゴヴァイロアはフィッツパトリックをベンチから眺めていた。
フィッツパトリックは先発としてパス197回中138回成功(70.1%)、1,535ヤードを記録し、タッチダウン対インターセプト比は10対7だった。フィッツパトリックは過去2戦の大差での白星を含めた3勝をドルフィンズにもたらしている。
ここ2戦の勝利や、フィッツパトリックがパフォーマンスとエネルギーの両面で発揮するリーダーシップによって、ドルフィンズが良い流れを作り出していただけに、このタイミングでの交代をいぶかしむ者もいるだろう。しかし、ドルフィンズはサイドラインで最高の位置から試合を観戦させるためにタゴヴァイロアに5位指名権を使ったのではない。フィッツパトリックのプレーがどうであるかを問わず、アダム・ゲイズ時代を打ち壊して今も新たなチームを作る途上にあるドルフィンズにとって、最も重要なのは未来だ。
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