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2ポイントを選んだ決断について説明したテキサンズHCクレネル

2020年10月20日(火) 17:41

ヒューストン・テキサンズのロメオ・クレネル【AP Photo/Wade Payne】

ヒューストン・テキサンズの暫定ヘッドコーチ(HC)であるロメオ・クレネルは4ポイントのリードをもたらすフィールドゴールを避け、第4ダウンのプレーを選んだ。それはワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックスのタッチダウンキャッチにつながり、残り1分50秒でテネシー・タイタンズに7ポイントの差をつけた。しかし、クレネルの次の決断はそううまくはいかなかった。

このリードを広げようとしたクレネルHCは、エクストラポイントのキックではなく2ポイントコンバージョンをコールする。2ポイントのトライで、クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンはオープンになっているWRランドール・コブにパスを投じたものの、タイタンズのディフェンシブタックル(DT)ジェフェリー・シモンズによって阻まれた。

タイタンズはそこからフィールドを駆け抜け、エクストラポイントのキックを決めてタイに持ち込む。オーバータイムにもつれ込んだ試合は最初のポゼッションでタイタンズのランニングバック(RB)デリック・ヘンリーが決めたタッチダウンにより、42対36で終了した。

『ESPN』によれば、クレネルHCは自らの決断について「前進し、2ポイントを取りたかった。そうすれば彼らの手が届かなくなると思ったし、決めていればずっと良い形になっていただろう。結局はうまくいかず、タッチダウンとエクストラポイントで彼らに追いつかれ、オーバータイムになってしまった」と振り返っている。

クレネルHCがキックを選んだとしても、タイタンズが2ポイントコンバージョンに成功してオーバータイムに持ち込んだとすれば、それはそれでなぜ2ポイントに挑戦しなかったのかという質問がクレネルHCに浴びせられていただろう。

スターDEのJ.J.ワットは、クレネルHCの決断が守備陣の止める能力に良くない形で反映されたのかという質問を退けた。

「それは俺のペイグレードを超えている質問だな。俺にはあんたがそこですべきことが分からない。俺には分からないね」

一方、テキサンズのセーフティ(S)ジャスティン・リードは勝利のためにプレーした決断を好んでいる。

「まったく悪い感情はない。俺たちはあのゲームに勝ちたかった。俺はアグレッシブさを支持する。先週はうまくいっていたんだ。もし俺たちが2ポイントコンバージョンを決めていれば、まったく別ものになっていた。だから、しょうがないことさ」

クレネルHCのコールが正しかったかは、それぞれの心のように異なるのかもしれない。ESPNの勝利確率計算では、テキサンズがポイントアフタータッチダウンでキックしていれば勝利する確率は98.2%だった。2ポイントを選べば98.1%だ。これらの数字は、クレネルHCの選択のいかんを問わず、テキサンズがヘンリーとライアン・タネヒルに得点を許したことで大打撃を受けたことを示している。

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