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DEマッキンリーのトレード先を探すファルコンズ

2020年10月29日(木) 12:03

アトランタ・ファルコンズのタカリスト・マッキンリー【AP Photo/Danny Karnik】

タカリスト・マッキンリーが遠くないうちに新しいホームを見つけるかもしれない。

アトランタ・ファルコンズは元1巡目指名選手であるディフェンシブエンド(DE)マッキンリーのトレードトークを行っており、他チームからは現地11月3日(火)のトレード期限を前にマッキンリーが新チームに移ると見られていると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが伝えている。ただし、直近での契約の動きはないという。ファルコンズはマッキンリーを鼠径(そけい)部の負傷によって現地29日(木)実施のカロライナ・パンサーズ戦から除外している。

NFLデビューから3年半のパフォーマンスを見れば、このニュースもさほど驚きではない。マッキンリーは単純に、1巡目指名選手に寄せられる期待に沿うことができなかった。ファルコンズは2020年シーズンが始まる前にマッキンリーの5年目オプションを拒否している。

ルーキー時代にサック6回、2年目にサック7回を記録したマッキンリーの生産性は、2019年になって大幅に落ち込んだ。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、マッキンリーは2018年にディスラプションレート18.2%、プレッシャーレート15.6%をマークしていた。ディスラプションレートはこの年のNFL全体の2番手にあたり(パスラッシングスナップ300回以上の中で)、マッキンリーに必要とされていた最も大きな改善は、ただQBサックによって仕事を締めくくることだけだった。

しかしながら、2019年は逆の方向に行ってしまう。プレーしたパスラッシングスナップの回数は99回も減り、プレッシャーレートは9%を下回る。アトランタでのマッキンリーの未来は疑わしくなっていた。

興味深いことに、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のパスラッシング部門におけるマッキンリーのグレードは、同程度にとどまっている。一度70を超えた(ルーキーシーズンの2017年)後、過去3シーズンは63から67の間に収まっていた。

マッキンリーは前述のネクスト・ジェンのカテゴリーにおいて次第に改善を示しており、今季の7週を通じたディフェンス全体でのグレードは自身の最高の数字を記録している。おそらく、そのことが比較的高値がつくうちにファルコンズがマッキンリーを売り出すことに関心を持っているという背景を説明しているだろう。

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