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WRベッカム、ブラウンズでの最後の試合を終えた可能性も?

2020年11月02日(月) 04:39


クリーブランド・ブラウンズのオデル・ベッカム【NFL】

シーズン終了の宣告を受けたACL(前十字靱帯)の断裂で戦列を離れたワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムの次なる目的地が早くも話題となっている。

ベッカムがクリーブランド・ブラウンズでの最後の試合をすでに終えた可能性が“非常に高く”なったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地1日(日)の『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』の中で伝えた。

しかし、彼の契約に基づくと、ブラウンズはそう簡単にベッカムをカットすることはできないとラポポートは述べている。ベッカムは来年、報酬総額1,575万ドル(約16億4,800万円)を稼ぐことになっている。そのうちの1,279万1,000ドル(約13億3,900万円)はけがの保証がされており、リーグイヤー3日目にロースター入りしている場合はそれがフル保証に変わることになっている。ベッカムのけががそれまでに完治しているとは考えにくいため、そうなると3度のプロボウラーをトレードするというオプションが残される。

もしブラウンズが本当にベッカムをトレードしたいのならば、2021年の春か夏頃になるだろうとラポポートは伝えた。

ブラウンズでの2年間はベッカムにとって浮き沈みの激しいものになっている。彼はなかなかチームに溶けこめず、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドとも結局うまくかみ合わなかった。第7週の試合中、第1クオーターでベッカムがフィールドを去ってからの戦いを見る限り、彼がいない方がブラウンズのオフェンスはうまく機能するかもしれないとラポポートは言う。

2019年シーズンを前に、ブラウンズは1巡目(全体17位)、3巡目(全体95位)の指名権とセーフティ(S)ジャブリル・ペッパーズとのトレードでニューヨーク・ジャイアンツからベッカムを獲得した。しかし、ブラウンズでの1年目は全16戦に出場しながらもキャリア最低の数字が並び、期待外れに終わった。チームも6勝10敗に終わり、その結果、1年目のヘッドコーチ(HC)フレディ・キッチンズが解雇された。

今年のブラウンズは新たに1年目のHCケビン・ステファンスキーの下で5勝2敗のスタートを切り、ベッカムも7試合に出場して、これまでの流れを変えるかに見えた。今シーズンは23回のキャッチで319ヤード、タッチダウン3回となっており、さらにわずか3回のキャリーで72ランヤード、タッチダウン1回を記録している。

間もなく28歳の誕生日を迎えるベッカムにとって最も重要なのは完全な回復だ。しかし、彼のNFLキャリアがここからどこへ向かうのかについては、またもやクリフハンガーのまま章をまたぐことになりそうだ。

【M】